運用設計までを含めたIT統合基盤構築サービス「SOIDEAL」

山下氏が言及したような仮想化によるIT統合基盤構築の前に行うべきシステムごとのサービスレベルの仕分けやマッピングについては、ＣＴＣでも企業を支援するサービスを提供している。それが、「SOIDEAL(ソイディール)」と名付けられたコンサルティング・サービスだ。

SOIDEALは、IT基盤や運用サービスなど各分野のスペシャリストで構成される専門チームが、プライベートクラウド環境における柔軟なITインフラの整備と、顧客ポリシーに応じた最適な運用体制、サービスメニューの設計までの一連のプロセスをワンストップで支援するというものだ。そこには、これまでＣＴＣが培ってきた、IT基盤に関する多数の構築実績や、技術・製品に関する情報や知見が反映されている。

まずは顧客企業の現状分析からスタートし、統合アーキテクチャの策定後、効果試算を踏まえた実現可能かつ理想的なITインフラ像を策定し、それに向けたロードマップ作成等を提供していく。これにより、IT基盤の構築直後から社内サービスを開始することができるような運営体制の確立が図られるのである。

「単にIT基盤を構築するのではなく、構築後の運用設計の部分も含めて支援するところがポイント。運用設計までを包括しなければ、結局使えないIT基盤となるリスクが高い」

三社の協業でより顧客のニーズに応えるIT基盤の構築を

サイオステクノロジーと日本IBMとの協業による可用性の高いIT基盤の構築をＣＴＣは支援していく。

「サイオステクノロジーのHAクラスタリング・ソフトウェア『LifeKeeper』は、インフラ環境のみならずアプリケーション領域までも監視できるのが大きな魅力。アプリケーションの監視ができていないと、システムがダウンした時に復旧まで時間がかかることが多い。社外に提供するサービスやミッションクリティカルな業務サービスなど、システムが提供するサービスによっては、LifeKeeperは有効なソリューションとなるはず。こうした優れたクラスタリング・ソフトウェアとIBMの堅牢なインフラ・システムとを組み合わせて、低コストで事業継続に貢献できるIT基盤を提供していきたい」

IBM、ＣＴＣ、サイオスがわかりやすく解説
「仮想化環境の高可用性システム構築セミナー」開催


本企画で取材した3社による「高可用性システム構築セミナー」が、東京、名古屋、大阪、福岡の4都市で開催される。システム基盤設計上の考慮点から、アプリケーションの実稼働を意識したソフトウェアの紹介、安価で信頼性の高いハードウェアの選び方など、3名の有識者からさまざまなノウハウが紹介される予定だ。

セミナーの詳細はこちらのWebサイトに掲載されているので、興味のある方はご確認いただきたい。

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