カナダのResearch In Motion(RIM)は6月28日(現地時間)、2013年度第1四半期(2012年3-5月)決算を発表した。売上高が前期から33%減少するなど厳しい状況が続いており、約5,000人の人員削減などのリストラが進められている。同社は2013年第1四半期に、新OS「BlackBerry 10」を搭載したスマートフォンのリリースを予定しており、その打ち上げ成功に期待を寄せている。

売上高は、前年同期比43%減となる28億ドル。内訳は、ハードウェアが全体の59%、サービスが36%、ソフトウェアとその他が5%となっている。同四半期には、BlackBerryスマートフォンが約780万台、PlayBookタブレットが約26万台出荷された。

会計原則(GAAP) ベースの純損失は5億1800万ドルで、希薄化後1株あたりの損失は0.99ドル。前年同期は6億9500万ドルの純利益であり、希薄化後1株あたりの利益は1.33ドルだった。

なお、BlackBerryのアプリマーケットである「BlackBerry App World」は成長を続け、8万9000本以上のアプリを揃えているほか、BlackBerryスマートフォンも加入者ベースでは成長を続けており、北米を除くすべての地域で加入者数を伸ばしている。

同社が最優先事項としており、浮上のきっかけにしたいBlackBerry 10搭載スマートフォンについて、トルステン・ハインズCEOは、「最初のBlackBerry 10スマートフォンは画期的なユーザーエクスペリエンスを提供するだろうと確信している。主要なキャリア・パートナーも非常に肯定的で、2013年第1四半期にBlackBerry 10が投入されるのを待ち望んでいる」とコメントした。