キャンサーネットジャパンと日本イーライリリー、毎日放送(MBS)はこのほど、肺がんに対する科学的根拠に基づいた正しい情報を提供することを目的に「もっと知ってほしい 肺がんのこと」という冊子を制作した。がん診療連携拠点病院397施設やそのがん患者相談窓口を含む医療機関、各団体・企業などが実施するセミナー等で配布する予定という。
日本の肺がん死亡者数はこの半世紀の間、人口の高齢化に伴い急速に増加している。同冊子は、近畿大学医学部内科学腫瘍内科部門教授の中川和彦氏監修のもと、肺がんそのものや標準的な治療などについて、患者と家族などの支援者が知っておきたいことを20ページにまとめられている。自らが納得して治療を受けられるように、肺がんに立ち向かっていく勇気を持てるように活用してほしいとのこと。
また、MBSのニュース番組「VOICE」が展開しているがん検診啓発キャンペーン"Jump over Cancer"の協力のもと、患者の体験談"Patients Voice(患者の声)"も掲載されている。
ここ数年、肺がんの分野では 効果の高い治療薬が次々に登場し、さらに分子標的薬といわれる新しいタイプの抗がん剤が開発されたことで、肺がん治療は遺伝子レベル・組織型レベルで治療を行えるようになったという。このことから、現在は一人ひとりのがんの状態に合わせた「個別化治療」に向かっているといわれている。
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