リクルートが発行する習い事情報誌「ケイコとマナブ」はこのほど、27歳、29歳、33歳の働く女性(各100名)に対し、金銭感覚に関するアンケートを実施、その結果を発表した。調査期間は3月24日~3月25日。

「年収はいくらですか」と尋ねたところ、27歳は「~110万円(20.0%)」、29歳は「201~250万円(21.0%)」、33歳は「~110万円(20.0%)」がトップになった。昨年に比べ、27歳と29歳で下がっているが、雇用形態で見ると、昨年比で、契約社員やパート・アルバイトなどの非正規雇用者からの回答を多く得ていることも影響していると思われる。

毎月の貯金額については、全年代とも「5万円以上」が最多。昨年と比較してみると、どの年代も「1万円以下」が減り、「3万円未満」「4万円未満」ゾーンが増えた。また、貯金の目的については、全年代とも7割以上が「いざという時の生活費」のためと回答。震災影響による「備えておきたい」志向の表れが垣間見られた。

月に教養など内面からの自分磨きに使う金額について尋ねたところ、全年代で約半数の人が「0円」と回答。しかし、昨年に比べ、「現在まったくスキルアップのための自己投資をしていない」という人のシェアは減っており、特にその傾向は27歳で顕著だった。また、どの世代でも「3万円以上投資している」という人は維持、もしくは増えており、自身にスキルがないことの不安を感じて行動した人が多かったといえる。

同誌によれば、全体としては、この1年間で給料の減少が進んでいるように見えるとのこと。その中で、貯金やスキルアップという将来への備えをはじめる傾向が強く、決して安穏としていられない経済状態の中でも、懸命に将来に備え、堅実に努力する女性の姿が見えると分析している。

調査の結果は、リクルート学び総研 ONLINEで公開中。

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