コンビは「ベビーカーの振動」と「赤ちゃんが感じるストレス」の関係について、古賀良彦教授(杏林大学医学部付属病院・精神神経科)の監修により検証試験を実施。このほど結果を発表した。
試験は2012年6月上旬、4~7カ月の首がすわっている、かつ唾液アミラーゼ計測可能な赤ちゃんを対象に実施。同社の衝撃吸収素材「エッグショック」を用いたベビーカー(11人)、エッグショックを用いていないベビーカー(12人)で、JR恵比寿駅周辺の約20分の走行ルートとなる一般的な歩道で行った。
今回の試験では、赤ちゃんのストレスの大きさを示す唾液中の「アミラーゼ値」を測定。お母さんに抱っこされている安静時の平均を100とし、ベビーカー走行直後のアミラーゼ値と比較すると、ベビーカーで走行することのストレスは、安静時の1.6倍という結果になった。同試験では、被験者23人中19人がベビーカーで走行すると安静時よりもストレスが上昇するという結果が出た。
ベビーカー走行時の赤ちゃんのストレスは、どの程度のものか唾液中のアミラーゼ値を測定したところ、ベビーカーの振動によるストレスと日常のストレスを比較すると、ベビーカーの振動によるストレスは、「母親の姿が見当たらない」「オムツが汚れた」時と同等のものであることが明らかとなった。
一方、エッグショックを使用したベビーカーでも同様の試験を実施。エッグショックは卵を落としても割れないほどの衝撃吸収力がある素材。エッグショックの有無により振動の大きさに差があるのか調査したところ、同素材を用いていないベビーカーの振動と比べ、使用したベビーカーは約3割振動を低減させるという結果になった。赤ちゃんのストレスの大きさも、エッグショック使用のベビーカーは約4割ストレスを低減することが分かった。
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