「レッツ! Windows 8」は、現在プレビュー版として配布されているWindows 8 Release Preview(以下、Windows 8)を試用している方々に、同OSの使いこなし術を紹介する連載です。コンピューターには詳しくないが新しもの好きで、既にWindows 8を導入された方や、今後のことを踏まえてWindows 8を導入し、さまざまな検証を行っている方に役立つテクニックを毎週紹介しますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。今回は、Metroアプリのメールを見てみましょう。

レッツ! Windows 8

Hotmailアカウントの設定を見直す

Windows 8の標準電子メールクライアントは、Metroアプリケーションの「メール」です。最近はGmailやHotmailのようにWebアプリケーションで電子メールの送受信を行う方が増えていますが、「やはりローカルアプリケーションでないと安心できない」という方も少なくありません。しかし、「メール」はいくつかの制限があるため、従来の電子メールクライアントのように使用するのは難しいでしょう。

執筆時点でMicrosoftは明言していませんが、「メール」はPOP3/IMAP4、DeltaSync(Hotmailが使用するコミュニケーションプロトコル)をサポートしているものの、筆者が確認した限り、ISP(インターネットサービスプロバイダ)の追加は難しいようです。最初は筆者の設定ミスを疑いましたが、Windows 8 Consumer Previewの「メール」にあった「その他のアカウント追加」は現在の「メール」に用意されておらず、メールサーバーを選択できる「Exchange」で登録しても結果は一緒です(図01~02)。

図01 「メール」で追加できるアカウントは、Hotmail/Google(Gmail)/Exchange(サーバー)の三種類に限られています

図02 試しに仕事場のメールサーバーに接続してみましたが、登録することはできませんでした

もちろん正式版Windows 8では、何らかの改善が行われると思いますが、少なくとも現時点で「メール」は、Hotmail/Gmail/Exchange(サーバー)の電子メールアカウントしか使用できないようです。そこで、Hotmailアカウントに関する設定とGmailアカウントの追加方法を紹介しましょう。

まずは設定項目を呼び出す手順から。Metroアプリケーションの設定項目はチャームの<設定>ボタンから呼び出す画面で行いますので覚えておきましょう。今回使用するのは「アカウント」という設定項目です。ここから普段お使いのHotmailアカウントを選択します(図03~06)。

図03 あらかじめ「メール」を起動してから、[Win]+[C]キーを押してチャームを呼び出し、<設定>ボタンをクリックします

図04 右ペインに現れた「アカウント」をクリックします

図05 同じく右ペインに現れた自身のアカウントをクリックします

図06 これで設定項目が表示されます

アカウント名やダウンロードタイミングなどが設定可能ですが、ここで確認しておきたいのが「コンテンツのダウンロード元」という項目。表示言語を英語に切り替えますと「Download content from」ですので、この項目名も間違いではありませんが、"電子メールのダウンロード期間"といった名称がより正確です。

図07 「コンテンツのダウンロード元」をクリックし、リストから「いつでも」をクリックして選択します

同設定項目は接続した電子メールアカウントのサーバーにアクセスし、ダウンロードする電子メールの期間を示すというもの。設定は"過去3日間"の電子メールから、すべての電子メールをダウンロードする"いつでも"までの五段階。古い電子メールも「メール」で参照することが多い方は、この設定を変更しておきましょう(図07~08)。

図08 これで古い電子メールも「メール」で確認可能になります

もう一つのチェックポイントは「このアカウントの通知を表示する」。初期状態ではオフになっていますが、こちらをオンにしますと、電子メール受信時にはライブタイルだけでなく、スタート画面の右上に電子メール着信を示す通知が行われるようになります。ライブタイルだけでは見落としてしまう場合に有効にするといいでしょう(図09)。

図09 「このアカウントの通知を表示する」をオンにしますと、電子メール受信時に"スタート画面"に通知が現れます