りそな銀行は20日、ハートトラスト「心の信託」の取扱いを開始した。同商品は、相続発生時にすぐに必要となる資金を、顧客があらかじめ指定した受取人(※)がいち早く受け取ることができる信託の機能と、顧客が作成した「エンディングノート」を預り、受取人(※)に確実に届けるサービスを合わせて提供するもの。りそな銀行によると、金銭に加えて、最近、関心が高まっている「エンディングノート」を銀行が預かり、届けするサービスの提供は業界初の取組みという。

※受取人は法定相続人に限る

通常、相続発生時の預金などの引き出しには一定の手続きと時間が必要だが、ハートトラスト「心の信託」を利用した場合、相続手続の終了前であっても、葬儀費用や生活費の支払いなど、すぐに必要になる資金をあらかじめ指定した受取人が受け取ることが可能になる。

また、信託期間中の信託元本は、本人であればいつでも引き出すことが可能。顧客自身で払戻し手続が不可能な場合には、顧客の医療費に限定し、指定の受取人が引き出すこともできる。りそな銀行では、「残された家族などに迷惑をかけたくない、信頼する人に将来の医療費を安心して委ねたい、というニーズに応える」としている。

一方、りそな銀行によると、遺族が困らないように、身の回りのことや財産に関する情報、自身の思い出や系譜などを綴った自分史などを書き残す、「エンディングノート」への社会的関心が高まってきている。

同行では、『「感謝の言葉」お預りサービス』として、こうしたニーズに身近な信託銀行として応えることを目的に、今回、りそな銀行オリジナルの「エンディングノート」として、「オリジナルブック」と「オリジナルカード」を用意。顧客が作成した「エンディングノート」を銀行が預り、相続発生時に遺族に届ける。

りそな銀行では、「今後とも顧客の声に耳を傾け、『りそな』らしいサービスの提供により、幅広く顧客の期待に応えていく」としている。

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