インテルは20日、企業クライアントPC向けにセキュリティ、性能・機能の強化、フォームファクタの改善が図られた第3世代のIntel Core vProプラットフォームを発表した。Ivy Bridgeベースの新世代vProだ。企業のクライアントPCの環境変化に対応するため、従来のノートブックPCやデスクトップPCのみならず、Ultrabookなどにも採用をひろげおり、主要メーカーらが第3世代vPro搭載のUltrabook製品を投入する。
第3世代Intel Core vProでは、新機能として、システムの性能を損なうことなく稼働するセキュリティ機能が実装された。公開鍵基盤(PKI)を備えたIntel IPT(Identity Protection Technology)では、PCのファームウェアに格納されている秘密鍵を使用することで、よりセキュアな方法でユーザー承認を行える。このIPTでは、シマンテック(日本国内では日本ベリサイン)などのソリューション・プロバイダやサイト運営者との協業を進めているという。
また第3世代vProでは、マカフィーと新たに協力することにより、McAfee ePolicy Orchestrator(ePO) Deep Commandなどのツールを利用して、セキュリティ対策を強化している。ePO Deep Commandは、電源が投入されていない、または無効化されているPCに対してIT管理者が遠隔地からでも管理アクセスできるようにするソリューションだ。vProのIntel AMTを使用すれば、ウィルスなどに感染したPCをIT管理者が遠隔地から修復して、セキュリティ・パッチを適用することもできる。