先日に開催されたWWDC 2012でラインナップの一斉更新が行われたばかりのMacBook Pro/MacBook Air製品群だが、早くも新製品の噂が広がり始めている。この件はApple Insiderなどが報じており、その内容は10月初旬にもMacBook Pro with Retina Displayの13インチモデルが登場する可能性があるというものだ。
Apple Insiderの記事はKGIのアナリストMing-Chi Kuo氏のレポートを基にしており、Appleが今年9月中にもMacBook Pro with Retina Displayの13インチモデルの生産を開始する可能性に言及している。より具体的には、9月生産出荷が開始され、10月初旬までには市場に出回る可能性が高いというのだ。
MacRumorsではKuo氏の過去のレポートを引用しつつ、MacBook Pro with Retina Displayが既存のMacBook Pro製品ラインとは区別される形で併存しているという、Appleの棲み分け戦略に触れている。つまり両者は排他的関係ではなく、今後MacBook Pro with Retina Displayの13インチモデルが登場してもラインナップに矛盾はないというのだ。またKuo氏は、MacBook Pro with Retina Displayの13インチモデルの登場が遅れている理由として、サーマルデザイン上の問題、15インチのRetina Displayよりも低い歩留まりを挙げているという。
このほかMacRumorsではバッテリユーティリティMiniBatteryLoggerのデータベースにあらわれた「MacBookPro10,2」というモデルの存在にも触れており、そのスペックとして記載されている6,580mAhというバッテリサイズが通常の(非Retinaの)13インチMacBook Proの5,770mAhよりも14%ほど大きい点を指摘している。15インチモデルのケースでは、Retinaモデルは非Retinaモデルよりも22.5%ほどバッテリ容量が大きく、こうした特性が13インチモデルでも引き継がれている可能性があるというのだ。
いずれにしても、13インチのMacBook Pro with Retinaの存在はまだ噂レベルに過ぎないが、絶好の買い換え時期を見送って「さらに先のモデル」の購入を検討しているユーザーには、選択肢の1つになるかもしれない。