同公演のチケットは完売していたが、当然この事故によりライブは中止。写真はレディオヘッドのフロントマン、トム・ヨーク (C)BANG Media International

6月16日にカナダのトロントで公演予定だった英ロックバンドのレディオヘッドだが、その公演前に野外ステージの屋根が崩れ落ち、その場にいた同バンドの技術スタッフでドラムテクニシャンのスコット・ジョンソンが死亡、ほか3人が負傷した。

同バンドのドラマー、フィリップ・セルウェイは、自身のオフィシャル・サイトで「僕らの友人であり、仕事仲間であるスコット・ジョンソンの死に、僕たちは打ち砕かれています。スコットはいつも前向きで楽しい男だっただけでなく、僕らの素晴らしいロードクルーの一員として、高い技術を持ってサポートしてくれた愛すべき男でした。スコットの死が悔やまれてなりません。スコットの家族と友人たちに心から哀悼の意を表します」と綴っている。

当日の会場付近の天候状況が原因ではないようだが、いまだ事故原因は判明していない。カナダの警察当局は、事故の起こったステージと周辺地域の安全を早急に確保し、今回の事故の捜査を開始する予定だ。

事故が起こったのは、開場のちょうど1時間前で、当時すでにチケットを手にした観客たちが会場外で列を成していたという。その後、緊急チームが対応し、会場は閉鎖。倒壊事故で怪我を負ったのは、全員当日の公演のセッティングを行っていた同バンドのクルーで、スコット以外に負傷したクルーの名前は公表されていない。

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