ケビン・コスナーが、スティーブン・ボールドウィンとの法廷闘争に勝訴した。
スティーブンとその友人が、ケビンと石油除去ビジネスを営むビジネスパートナーのパトリック・スミス氏を相手取り、英石油大手BPとの巨額契約の利益を得られなかったと訴えていた裁判で、6月14日に双方の最終弁論が行われた。それから2時間も経過しないうちにケビン側勝訴の判決が下されている。ケビンはこの勝訴に関して「私の名前に対する名誉の方が金銭よりも価値のあるものであるため、和解には同意しませんでした」と語っている。
対するスティーブンと友人の両原告側は、1,700万ドル(約13億4,000万円)の損害賠償をニューオリンズの連邦裁判所に求めていたが、結局敗訴という結果に。BPの石油掘削施設ディープウォーター・ホライゾンで発生した2010年4月のメキシコ湾原油流出事故後、同年夏にケビンは、自身が所有する会社、オーシャン・セラピー・ソリューションが開発した原油と水を遠心分離する装置32機をBP側に売却する契約を結んでいた。
それに対し、スティーブンもオーシャン・セラピー・ソリューション社に初期投資を行っていたものの、BPとの装置販売契約の情報を得る前に同社の株を売却してしまったため、その巨額取引を知らされなかったことで生じる、潜在的な損失分に対する損害賠償をケビン側に要求していた。
この判決に対し、原告側のジェームズ・コブ弁護士は「残念な判決です。我々原告団の方が、原告を騙したコスナー、スミス両氏以上に説得力のある証拠を提出したと思っておりました。陪審員の方々は事実を別の角度から見たようですが、我々は陪審員の判決を尊重いたします」と声明を発表した。