オーディオテクニカは6月15日、デジタルワイヤレスヘッドホンシステム「ATH-DWL3300」を発表した。発売は7月13日。価格はオープンで、推定市場価格は40,000円前後となっている。

7.1chのサラウンド再生に対応したワイヤレスヘッドホンシステム「ATH-DWL3300」

ATH-DWL3300は、ヘッドホンサラウンドに対応したワイヤレスヘッドホンシステム。製品は、据え置き型のトランスミッターとレシーバー、ヘッドホンで構成されている。

トランスミッターには、「ドルビーデジタル」「ドルビーEX」「DTS」「AAC」のデコーダーを搭載。「ドルビーヘッドホン」によるサラウンド再生が可能で、さらに、「ドルビープロロジックIIx」により、最大7.1ch相当の音場を再現することができる。入力インタフェースは、光デジタル音声×2系統に、RCAアナログ音声×1系統。デジタル音声信号をスルー出力するための光デジタル出力も2系統装備している。サイズは、約W151×D127×H43mm。トランスミッターとレシーバーの間は、2.4GHzのデジタル無線伝送方式で接続される。最大到達距離は約30mだ。

レシーバー部分はリモコンと兼用になっており、約W32×D24×H100mmのコンパクトサイズ。3.5mmステレオミニのヘッドホン端子が設けられており、インピーダンスが16~64Ωのものなら、付属のヘッドホン以外でも使用することが可能だ。電源は内蔵タイプのリチウムポリマー充電池で、3.5時間の充電で最長約6時間の連続再生が可能だ(0.1mW×2出力時)。最大出力は40mW×2。

ヘッドホンは、サラウンドの特性にマッチするように専用設計を行ったモデルで、オーディオテクニカの耳栓型ヘッドホンとしては最大口径となる14.5mm径ドライバーを採用している。再生周波数帯域は5~25,000Hzで、最大入力は100mW。コードは0.6mのY字型で、重量は約5.7gとなっている。

一般的に、サラウンドヘッドホンには、オーバーヘッドタイプのオープンエアー型ヘッドホンが使用されるケースが多い。今回、耳栓型というスタイルを選んだことに関して同社では、「3D映像を見る際にメガネと併用することを考えた場合、耳栓型のほうが邪魔になりにくいため」としている。

オプションの増設用レシーバー&ヘッドホンのセット「ATH-DWL3300RE」

また、ATH-DWL3300のオプションとして、レシーバーとヘッドホンのセット「ATH-DWL3300RE」も同時発売される(価格:オープン、推定市場価格:20,000円前後)。ATH-DWL3300REの接続台数には、特に制限は設けられていない。