2011年のCOMPUTEX TAIPEIでは少なからぬiOS関連、とくにiPad関連の周辺機器がさまざまなメーカーから出展されていたように記憶しているが、今年はアイデアも出尽くしたのか、iOS関連の出展製品はどこかで見かけたような製品や似通ったコンセプトの製品が多かった。そんなiOS周辺製品のトレンドと、それでもいくつかは見つかった変わり種製品をご紹介しよう。
Wi-Fi内蔵ストレージ
まずはWi-Fiを内蔵したHDDがあちこちで見られた。これは当然、Wi-Fi接続が基本のiOS機器にフォーカスしたもので、自宅内でiOS機器やその他のタブレットなどでデータを簡単に共有するために用いられる。中でも写真のSilicon Powerが展示していたSkyShareシリーズは、バッテリーを内蔵したWi-Fiドライブで、8台までの機器が接続できる。外出先でも簡単に使えるのが魅力で、SSDタイプもあるようだ。
サウンド関連デバイス
iOS関連で比較的目立ったのが、Bluetoothで接続するスピーカーやドックタイプのスピーカーなど、サウンド系の周辺機器だ。oBravo社が参考出展していたのは、ワイヤレスのミュージックストリーミングシステム。ドックタイプのトランスミッターからレシーバーに音を飛ばして利用できる。ヘッドホンアンプのモデルもあった。
こちらは高級感溢れるAllJack BoutiqueのiPhone用のスピーカー群。センターにiPhoneドックを持ったアンプがあり、ここにiPhoneを接続して5.1chで音楽を再生できる。ただし、価格もとってもお高そうだ。
ステーション、ケースなど
iPadの周辺機器で面白かったのは、一見よくあるBluetoothキーボードのような「iStation」という製品。背面を見るとUSBポートの他にSDカードスロット、さらにHDMI端子まで持っている。本体に格納されているケーブルをiPadのDockコネクタに繋ぐことで、外部出力が可能になるというものだ。拡張性が限られるiPadにとっては、いろいろな端子や外部出力がついているのは便利だろう。
ありそうであまり見かけなかったのが、iPad専用のケース一体型バッテリー。SmartPowerの製品は、背面に大きなバッテリーを持っており、内蔵のバッテリよりも先に外部バッテリを使用する構成。下部にスピーカー穴が開いているのでスピーカー機能も搭載しているのかと思ったが、実は単なるiPad内蔵スピーカーの音出し用の穴だったのはご愛敬だ。
個人的に一番欲しかったのはこのゲームホイール。Bluetoothで接続してスピーカーから音が出るという以外はただのハンドルだが、iPadでカーレースゲームをやったことがある人なら、つい力が入って肩が凝ってしまう状況を改善できるのは嬉しい。iPadだけでなくAndroidのタブレットでも利用できるのもポイントだ。
この他にも、ケースやバッグ、Bluetoothのヘッドホンやスピーカーといった定番のなどは多数出展されてはいた。とはいえ、iOSまわりの製品は今年のCOMPUTEXではトップトピックではなかった模様。iOS関連商品も、それなりに安定期に入ったのだと言えるかもしれない。