1日、アイデムは大学生向け就職イベント「JOBRASS 新卒 2014 就活フォーラム SUMMER」を東京・渋谷ヒカリエにて開催した。
同イベントでは、株式会社テトラスター代表取締役社長で元伊勢丹のカリスマバイヤーとして有名な藤巻幸大(ふじまきゆきお)氏がゲストとして登壇し、就職活動をこれから行う大学3年生に向け、アドバイスを行った。
カリスマバイヤーになるには○○が必要
――社会人生活をスタートされた伊勢丹に入社されたきっかけを教えてください。
藤巻氏「たまたま、新宿の伊勢丹前で合コンの待ち合わせがあったんです。その時、化粧品売り場にすごいきれいな人がいた。こんなきれいな人がいるところで働けるのは最高だと。動機は不純です。でも、その後デパート業界を自分なりに調べると、いろいろな物を売れるとか、世界中飛び回れるとか。そういった楽しいことができることが分かった。後はOB訪問した人がとても良い人だったというのもあります(笑)」
――業界で知らない人はいない藤巻さんですが、どうやってカリスマバイヤーになられたんですか?
藤巻氏「35歳のころ、海外に出るようになり、世界中のデザイナーと友達になりました。海外のブランドを扱うようになったんですが、そればかりだったので、今度は日本のブランドを育てようと『解放区』を作ったんです。これが売れました。でもうぬぼれず、狩猟的に、気迫で、目の前のチャンスに対して貪欲(どんよく)にいっただけです」
企業が求める学生像、就活を乗り越える方法
――ずばり、企業が求める学生像を教えてください。
藤巻氏「企業は、すごい学生を期待してません。フレッシュで元気があって、素直な学生を求めているんです。例えば、もし面接でどうしても入りたかったら、奇襲で効果がないかもしれないですが、電報でも手紙でも事前に用意しておいて、その場でポストに投函(とうかん)すればいいんです。こうやって、自分を素直に売り込んだり、若いうちは生意気でもいいから一歩前に出たり。ふかしてもいいんです。自分が入社したら得する、化けると言えばいいんです。自分がそうでしたから(笑)」
――最後に学生の方へアドバイスをお願いします。
藤巻氏「皆さん、もし時間があるんだったら、徹底的に人に会って、自分の肌で感じることをススメます。疑似体験ではなく、自分で動き回るんです。もしかしたら、就職活動を頑張るより、自分を磨く時間を増やして、感性を磨いた方がいいかもしれない。世の中は進化しているけど、感性は意外と進化してないんですよ。例えば、50年代~70年代の映画を見てみるとか、小説や美術をたしなんでみるとか。IT企業のトップでもそうやってアナログな考え方を持っている人は意外と多いです」
――ありがとうございました。
また、同日アイデムがプレオープンした就職サイト「JOBRASS 新卒 2014」は、これまでの就活サイト同様、学生から直接企業へ応募することも可能だが、学生のプロフィールに興味を持った企業が選考オファーを届ける「逆応募」の仕組みも取り入れている。学生、企業の双方向からマッチングさせる機能を持ったサイトとなっている。
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