フジテレビが中国の制作会社と共同製作中の中国版映画『101回目のプロポーズ』(中国タイトル『101次求婚』)に、原作ドラマの主演を務めた武田鉄矢の特別出演が決定し、6月7日上海市内で、武田と中国版の主演であるリン・チーリン、ファン・ボウの共演シーンの撮影と、三者による記者会見を行った。
中国版『101回目のプロポーズ』は中国上海を舞台に、原作のエッセンスをふんだんに活かした純愛ラブ・ストーリー。今回の映画化は、高校時代に台湾で姉と一緒に原作ドラマを見ていたという陳監督の強い思い入れがあり実現したもの。そして今回特別出演した武田の役柄は、「原作ドラマの星野達郎の20年後」という設定。仕事の関係で上海に訪れた星野達郎が、自らの恋愛経験を語りながら中国版主演の二人の恋の後押しをする。
武田は会見の中で、「このテレビドラマは、20年前に日本で放送されて大変人気のあったドラマですが、再びこうして中国で映画化されるということで、なんだか、とってもうれしかったです」と喜びを口にした。そして撮影を通して意気投合したファン・ボウについては、「まるで昔からの友達だったみたい」と答え、リン・チーリンの印象は「彼女は一度だけ夢の中で会った美しい人のような気がします」と穏やかに語った。
また、ファン・ボウに「プロポーズを成功させるコツを教えてあげてください」と言われた武田は、「僕もそうだったけど、とにかく命がけのプロポーズをすることだと思うんだ」と、ドラマ版で自身が演じた熱烈なアプローチをほうふつさせるコメントを披露。最後に日中のプレゼント交換が行われ、リン・チーリンは福を呼び込むカフスを、武田は主演の二人に夫婦の招き猫をそれぞれに贈り、会場をなごませた。
5月21日より始まった撮影は、7月上旬クランクアップ予定で順調に撮影中。2013年のバレンタインデー前後にて、中国全土での公開を目指している。
『101回目のプロポーズ』について
1991年7月1日~9月16日まで、フジテレビ系列で毎週月曜日放送。全12回。最終回が番組最高視聴率36.7%を記録した大ヒットドラマ。主演は浅野温子、武田鉄矢、脚本は野島伸司、プロデューサーは大多亮。海外での認知度も高く、2003年にはチェ・ジウ主演で中国・韓国合作ドラマとしてリメイクされた。日本においても、2005年にフジテレビ721とWOWOWで放送。原題は『第101次求婚』(全20話)。