自作PC市場において存在感が増しているASRock。古参ユーザーにとっては、以前の"変態"マザーが懐かしいかもしれないが、今年のASRockブースでもっとも注目なのは、バリバリ正統派のウルトラハイエンドモデル「X79 Extreme11」である。

これが超豪華仕様の夢のマザーボード「X79 Extreme11」

「Extreme」に続く数字は、マザーボードのランクを表しており、高い方が上位モデルになる。従来、この数字は「9」が最上位であったが、新モデルはさらにその上を行く「11」に初めて設定。ハイエンドの中のハイエンドであると言えるだろう。

ではこのX79 Extreme11がどれほど強力かということだが、まずすごいのはPCI Express 3.0用のブリッジチップであるPLX製の「PEX 8747」を2個オンボード搭載。これにより、PCI Express 3.0のフル帯域(x16/x16/x16/x16構成)による4-Way CrossFireX/SLIを実現している。さらに、基板上にはLSI製のSASコントローラ「SAS 2308」も搭載、SASポートが8つという充実のインタフェースを備えた。

PCI Express x16スロットの隣にPLX製の「PEX 8747」チップが2個並ぶ

こちらはLSI製のSASコントローラ「SAS 2308」。ストレージ環境も充実

ブースにはGeForce GTX 680×4枚によるデモ機が置かれていた

3DMark11によるベンチマークスコアは「X10526」と軽く1万オーバー

また電源には、24+2フェーズという強力なデジタル電源回路を搭載、オーバークロックの高負荷時にも安定して電力を供給できる。そのほか、耐久性に優れるGold Caps、Creative製の「Sound Core3D」オーディオ、USB3.0フロントパネルなど、同社ハイエンドモデルでお馴染みの機能はそのまま備えている。発売は8月予定。

24+2フェーズという強力なデジタル電源回路を搭載

オーバークロック向けのモデルとしては、「Z77 OC Formula」に注目。有名オーバークロッカーのNick Shih氏が協力して開発されたモデルとのことで、電源周りのヒートシンクが空冷/水冷に両対応しているのが特徴だ。

「Z77 OC Formula」。基板上のOCボタンで簡単に設定を変更できる

ヒートシンクにはファンが搭載されているほか、水冷用のコネクタも見える

またThunderbolt搭載マザーボードとしては、「Z77 Extreme6/TB4」を用意。このモデルは、基本的なスペックは従来モデル「Z77 Extreme6」を継承しつつ、Thunderboltコネクタを2つ搭載したのが特徴。こちらは今年第3四半期の出荷予定だ。

Thunderboltコネクタを2個備える「Z77 Extreme6/TB4」

ちょっと見えにくいがDVIポートの下にThunderboltコネクタが2つ