電気通信事業者協会(TCA)は6月7日、5月末日時点での携帯電話・PHSの契約数をとりまとめて発表した。新規契約から解約を差し引いた純増数では、ソフトバンクが5ヶ月連続の首位となった。2位はKDDI(au)、3位はNTTドコモ。なお、イー・アクセス(イー・モバイル)は2011年12月から契約者数の公表をやめている。

ソフトバンクは25万8,100増で、累計契約数は2,947万9,800契約となった。ソフトバンクの月間純増数が20万件を越えるのはこれで11ヶ月連続。5月末に行われた同社の新端末発表会「2012 Summer」では、夏モデル全機種でプラチナバンドが利用できることが発表されたほか、PHSを使った音声通話に対応した「DIGNO DUAL WX04K」、放射線測定機能を搭載した「PANTONE 5」などが注目された。

2位のKDDI(au)は19万9,000増で、累計契約数は3,554万8,600契約となった。5月の新端末発表会ではスマートフォン6機種、フィーチャーフォン3機種、Androidタブレット1機種の全10機種が発表されたほか、映画が見放題になる「ビデオパス」、音楽が聴き放題になる「うたパス」など新たなオンラインサービスも発表された。

3位のNTTドコモは12万6,600増で、累計契約数は6,038万4,400契約。5月の新端末発表会ではスマートフォン15機種を大量投入し、シニア向けには「らくらくスマートフォン F-12D」を発表。「ユーザーのさまざまな使い方やライフスタイルにベストフィットしたスマートフォンを提供する」(山田隆持社長)の言葉が示す通り、Android端末で攻勢をかける考えだ。

携帯電話全体としては58万3,800契約増で、累計契約数は1億2,541万2,800契約となった。

グループ 純増数 累計
NTTドコモ 126,600 60,384,400
KDDI(au) 199,000 35,548,600
ソフトバンクモバイル 258,100 29,479,800
イー・アクセス - -
携帯電話総計 583,800 125,412,800

NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクモバイルの純増数には、プリペイド契約および通信モジュールサービスについての純増(減)が以下の通り含まれる。

グループ 純増数のうち
プリペイド契約 通信モジュール
NTTドコモ 11,100 45,400
KDDI(au) -5,700 20,300
ソフトバンクモバイル -10,600 29,400

PHSではウィルコムが54,500増で、PHS全体で累計465万2,200契約となった。ソフトバンクモバイルと共同で5月に行った新端末発表会では、同社初となるAndroid 2.3搭載スマートフォン「DIGNO DUAL WX04K」などを発表している。

グループ 純増数 累計
ウィルコム 54,500 4,652,200
PHS総計 54,500 4,652,200

無線ブロードバンドサービス(BWA)のUQコミュニケーションズは20万200増で、累計266万800契約となった。

グループ 純増数 累計
UQコミュニケーションズ 200,200 2,660,800

(記事提供: AndroWire編集部)