米NVIDIAは6月5日、台湾・台北市で開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2012にて、モバイル向けGPUの新モデル「NVIDIA GeForce GTX 680M」を発表した。28nmプロセスルールで製造されるKeplerベースのモバイル向けフラグシップGPUだ。今月中に搭載ノートPC製品がリリースされ、同GPUを2基、SLI構成で搭載したノートPCなども計画されている。
主な仕様は、CUDAコア数(SP数)が1344基、コアクロックが720MHz、メモリクロックは3600MHz(データレート)で、メモリタイプはGDDR5、メモリ接続バス幅は256bit。PCとの接続バスはPCIe 3.0。Direct X11/OpenGL4.1をサポートする。デスクトップのKepler GPU同様に、Adaptive V Syncや、Advanced AA(FXAA/TXAA)などを利用可能で、ほかNVIDIA Optimusにも対応している。
同社では、このGeForce GTX 680MとAMD Radeon HD 7970Mの比較ベンチマークを公開しており、それによると、1920×1080ドットの環境で、3DMark VantageのPeformanceスコアが680Mは25063、7970Mは20590。Far Cry 2 Ultra-High 1xAA/AF設定で、680Mのスコアは129.8FPS、7970Mのスコアは112.6FPS。Dirt 3 Ultra 1xAA/AF設定で、680Mのスコアは80FPS、7970Mは64.5FPSとしている。
搭載ノートPC製品は、Dell、MSI、Clevoなどが早速投入を表明している。特にDellはAlienwareハイエンドの「Alienware M18x」をアナウンスしており、同機ではGeForce GTX 680MをSLI搭載するモデル構成を用意しているとのこと。