これまでに2回に渡って、胸が大きい人はいかに大変かということを話してきた。「苦労話はもう書ききったかな」と思っていたが、まだまだあった。最近、アラサー&グラマーサイズの筆者は日々重力との戦い(バストアップ体操)に励んでいる。もっと胸が小さければ、この時間を他のことに当てられたのにな。

体重が重くなる

胸が大きいということは、当然その分体重が重くなる。500mlのペットボトルを片手に持ち、もう一方の手で自分の胸(片乳)を下から持ち上げてみた。……同じくらいの重さだ。試しにはかりに片乳をのせてみると、500gを超えている。もちろん正確に量れるわけではないが、実際に持ってみた感じからも両方で1kgくらいはありそうだ。

男性は「たかが1kg」と思うかもしれないが、ダイエットに励み、日々の体重で一喜一憂する女性にとっては無視できない重さである。もっと胸が小さかったら、今より700gくらいは体重が軽かったのかな。

顔を見てがっかりされる

ある夏の日、ビキニを着て海水浴に行った。10代の頃は大きな胸が恥ずかしくてビキニなんて着れなかったが、20代に突入するとあまり気にしなくなった。ビキニの上に羽織っていたパーカーを脱ぎ、ビーチを歩くとものすごい勢いで男性たちの視線が胸に集まってくるのが分かる。確かに。自分で見てもすごい大きさだ。歩くたびにゆっさゆっさと揺れていて、ビキニの肩紐が切れそうである。

しかし。「ハッ」と本能的に胸を見た男性たちが次に見るのは顔である。そこら辺の男性と目が合うのだが、みんなあからさまに「チッ」という顔をする。

……私、何にも悪いことしてないのに。ただ勝手に男性たちが期待に胸をふくらませちゃっていただけなのに。ヒドイ。

この記事を読んだ男性諸君、グラマーちゃんを見つけてガン見しないであげてね!

イラスト: 伊東ぢゅん子