ソフトバンクモバイルが5月29日に2012年夏モデルとして発表したAndroidスマートフォン「AQUOS PHONE Xx(ダブルエックス)106SH」(シャープ製)は、同社のフラッグシップモデルに位置付けられる今夏の注目機種だ。本稿では同端末の特長を紹介する。

AQUOS PHONE Xx 106SH。2012年7月上旬以降に発売が予定されている

AQUOS PHONE Xx 106SHは、約4.7インチHD(1,280×720ドット)ディスプレイを搭載したAndroid OS 4.0搭載機種。液晶に省エネに配慮した「S-CGSilicon液晶システム」を採用しており、これにより省電力を図りながら画面の明るさを2倍(従来比)にすることに成功した。さらに液晶にメモリを内蔵することにより、メニューや写真などの静止表示時はCPUの画像転送を停止することが可能になり、システム全体で高い省エネ性能を実現した。CPUは1.5GHzデュアルコアのSnapdragon S4「MSM8260A」を搭載、内蔵メモリはROMが32GB、RAMが1GBになっている。外部ストレージとしてはmicroSD/microSDHC/microSDXC(最大64GB)のメモリーカードが利用可能。

ディスプレイにはガラスを研磨することで強度を上げた「グラデーションエッジガラス」を採用。また、「SVエンジン3」搭載により自然な色合いを再現する

操作面では、シャープ独自のタッチ操作チューニング技術「ダイレクトトラッキング」により、タッチ操作の反応速度と滑らかさを高いレベルで両立。指に吸いつくような快適な操作性を実現している。

通信面では、2012年夏モデルの訴求ポイントだった900MHz帯の周波数「プラチナバンド」をサポートするほか、先日の新端末発表会で孫正義社長が「ライバル会社のLTE回線サービスよりも広いエリアでつながり、はるかに速いスピードで利用できる」と繰り返し強調していた下り最大42Mbpsの「ULTRA SPEED」にも対応。「どこでもつながるソフトバンク」を具現化する機種として期待されている。

新端末発表会でULTRA SPEEDの優位性をアピールする孫正義社長(写真左)。プラチナバンドは、7月25日から利用が開始できる予定

機能面では、手ぶれ軽減機能を備えたオートフォーカス対応の約1,210万画素のメインカメラと、約30万画素のサブカメラ(ともにCMOS)を搭載。HDR(ハイダイナミックレンジ)合成による高感度撮影や毎秒30フレームのフルHD動画撮影にも対応している。

背面にあるメインカメラと前面にあるサブカメラの様子。約0.4秒でカメラを起動する「ON 速起動」など、カメラ機能も充実している

側面には電源キー、音量キーなどを配置(写真左)。ディスプレイ下部はイルミネーションが光る

端末の上端と下端の様子

ロック画面ではギャラリーの閲覧や、天気予報・株価情報などの閲覧ができる(写真左)。また、カメラ/電話/メールのクイック起動アイコンも備えている

UI(ユーザーインタフェース)には「Feel UX」を採用。アプリ/ウィジェット/ショートカットの切り換えがシームレスに行えるようになっている。また、フォルダや仕切りを簡単に作成することができるので、アイコンの管理がしやすい。

シャープ独自のUI、Feel UX(写真左)。アプリ/ウィジェット/ショートカットのインターフェースが縦スクロールの3ラインに分かれている。アプリ閲覧画面では任意の位置に仕切りを作成することができる

そのほかワンセグ、おサイフケータイ、赤外線通信(IrDA)、GPS、Bluetooth(Ver.3.0)、Wi-Fi(IEEE 802.11 b/g/n)、S!メール(MMS)などが利用可能。IPX5/IPX7相当の防水性能とIP5X相当の防塵性能も備えている。サイズは約130×67×10.7mm(突起部除く)、重量は約144g(ともに暫定値)。バッテリー容量は1,900mAh。カラーバリエーションはラディアントホワイトとブラックの2色で展開する。

大容量バッテリー×省電力機能により、長時間の利用が可能になった

音響面では、Dolby Mobile v3を搭載。ホームシアターに相当するバーチャル5.1chサラウンド対応で、ヘッドフォンなどで臨場感溢れる音楽を楽しむことができる。そのほか、ワイヤレスでPCの音楽ファイルをシンクロできるMedia JetやBluetoothの高音質化を実現するaptXに対応。また、シャープの電化製品と連携できる「スマートファミリンク」機能により、エンターテイメントコンテンツの楽しみ方が広がる。

スマートファミリンク機能では映像コンテンツを高解像度テレビに出力することも可能

オプションで「ジェラルミンケース」が販売される予定

(記事提供: AndroWire編集部)