「品質本位」を念頭に置いたシューズブランド、三陽山長が30日、今シーズンの秋冬コレクションを発表した。原題のライフスタイルに合わせ、ラバーソールを採用したドレスシューズや、秋冬らしくスエードを使用したシューズやブーツなどを提案する。
木型からこだわったドレスシューズが続々登場
スタンダードラインからは、三陽山長の顔ともなりつつある木型R2010を使用したシューズを中心に展開。「低く抑えた二の甲、絞り込んだ踏まず、小ぶりなヒールカップ」によるホールド感とクラッシックなたたずまいが人気だ。秋冬では、素材の良さを生かした飾りのないシンプルなデザインの靴を提案し、ホールカットの「勇一郎」はイルチアカーフを贅沢に使用し、剥ぎのないデザインに。また、定番のスキンステッチユーチップ「勘三郎」の兄弟分として、秋らしい6アイレットブーティー「寿一郎」が登場。オフスタイルにも活躍しそうなデザインだ。
その他、木型R309を使用した「珠之介」もリリース。R309はR2010よりもスリムな木型で、穴が飾りのないデザインがシャープな印象をさらにアップさせている。カジュアルな印象のモンクストラップ「修伍郎」は、イルチアBOXカーフと新色のイルチアスウェードを採用。秋冬らしいスウェードを使用したドレスシューズのラインナップも豊富に取りそろえている。これらの商品については8月以降の展開を予定しており、価格は6万3,000円から。
今年の秋冬は、ドレスシューズのラインナップの中でも足入れの良さが好評の木型R305をリニューアル。足入れの良さはそのままにノーズをカットし、ボリュームを持たせたラウンドトゥーの木型R311だ。長すぎず短すぎずのオーソドックスなフォルムで、流行に左右されないデザインに仕上がっている。この木型では、ストレートチップの「友二郎」、ユーチップの「勘太郎」の2型4色で展開。オリジナルのラバーソールを採用した。8月以降の展開を予定し、価格は4万8,300円から。
2011年グッドデザイン賞を受賞したドレススニーカーは、新しいデザインのウィングチップブーツ「兼八」と定番のウィングチップ「兼六」にスウェードの新色を追加し、6型14色でのラインナップに。履き心地の良さを追求した三陽山長を代表するシリーズとなってきたようだ。これらの商品も8月以降の展開予定で、価格は3万1,500円から。
ラキッドブーツを三陽山長らしくアレンジしたコレクションもラインナップ。マウンテンブーツ「剱」、8インチワークブーツ「白馬」に加え、6インチワークブーツの「浅間」を展開。このシリーズにはすべて山の名前を付けている。素材はイルチアカーフにハンドフィニッシュを施したアンティーク仕上げ。アウトソールはそれぞれのブーツの色に合わせており、ソールの色が違うだけでコーディネートの幅が広がる。価格は8万9,250円からで、秋にはカラーオーダー会を開催する予定とのこと。
和テイスト・カントリーテイストのシューズに加え、レディスシューズも展開
2011年春夏より展開しているオリジナルレザースニーカー。人気の木型R2010をスニーカー用にモディファイした、履き心地の良さ抜群のスニーカーだ。アウトソールには足袋を連想させる完全オリジナルのラバーソールをイタリアで生産。デザインはスポーティな「颯」、ビジネスシーンでも活躍しそうな「駿」の2型を展開している。価格は2万9,400円から。
カントリーテイストが漂うカントリーコレクションでは、スウェードのシューズを展開。アウトソールにやわらかい天然クレープを採用し、抜群のは着心地の良さを提供する。外羽根のウィングチップ「鷲介」、モカツイストステッチのユーチップ「勘介」、プレーントゥの編み上げブーツ「長介」をリリースし、価格は5万8,800円からとなっている。
秋冬の三陽山長では、シューズだけでなく鞄にも力を入れている。外ポケットの取り外しができ、独立してショルダーバックとして使えるオーバーナイトタイプやトートバッグなど、ビジネススタイルはもちろん、オフシーンでも兼用できそうな鞄を提案。オーバーナイトタイプには、大きなマチがついた内ポケットがついているのが特徴で、ビジネスマンの使い勝手を考えたデザインになっている。
その他、カラフルなレザーバッグも展開。シューズと合わせてコーディネイトしてみたい。
さらに秋冬から、トライアルとしてレディスシューズを展開していく。R2010をレディス用にモディファイした木型R2010-Lを使った商品展開となり、カップルや夫婦でも三陽山長でシューズをそろえられるようになった。一緒に訪れてみて、あわせて買ってみてはいかがだろうか?