筆者はいわゆる"女子"ですが、モノの扱いが小学生男子並みに荒いことに定評があります。iPhoneは最初の3Gから、3GS、4と2回機種変更しておりまして、いずれも「新しいiPhone出たぜヤッホーイ」というはしゃぎっぷりとは無縁。 3Gは紛失し、3GSは1人でタイ料理屋に入ろうかどうしようか迷っているときに落として液晶を割りました。そんな経緯もあり、ケースにはあまりこだわらず、現職のiPhone 4(白)には「デザインはそこそこ可愛く、衝撃をやわらげてくれれば御の字」という程度のものを装着しています。
そんな私に編集部から立派な木箱が送られてきました。うやうやしく開封してみると中にはエアクラフトグレードアルミニウムに天然蛇革をあしらったバンパーと背面スキンをセットにしたKODAWARIの「Alloy X Leather Bumper 5103 - White」(直販価格15,800円)が。さらにシリアルナンバーまで付いておりプレミアム感はさらに倍増。「私だけのモノ!」とテンションが上がりきったところで、これはまさに猫に小判、というか最近太ったのでむしろ豚に真珠か……と多少遠い目をしながらバンパーを手に取ってみました。
……「軽ッ!」思わず声が出ました。素材のエアクラフトグレードアルミニウムとはその名のとおり、航空機に使用されるアルミニウムを薄さ1.5ミリに加工したもので、その重量はわずか6グラム。外周には天然の本蛇皮を贅沢に使用し、スマートなアルミの質感によく映えます。色合いも秀逸で、モノトーンのコントラストが上品なアクセントとなりおしゃれ感がこれでもかと。優れているのはデザインだけではありません。シリコンゴムがコーナー部分を補強し、衝撃を緩和する役割を担ってくれます。
さて、そろそろ装着してみましょう。バンパーの着脱には2本のネジを付属の専用ドライバーで緩め、2つのパーツに分解してから本体をはめ込みます。いつものように力任せにねじ込んではダメでした。やろうとしてすみませんでした。さすがは高級バンバー、と感心しながらネジを締めるとぴったりとフィット。側面のボタンやスピーカー部分は丁寧にくり抜かれており、まったく違和感なく操作できます。
そしてスキンを貼り付け。図画工作の成績はいつも「がんばりましょう」だった私でもまっすぐキレイに隙間なく装着できました。さすが本皮、ウロコの凹凸もそのままで、触れていると蛇のお腹を撫でているような錯覚が……。なめらかな白いアルミ面と本体はほぼシームレスに繋がり、iPhoneが蛇のウロコをまとったように見えて素敵です。あらゆる角度から眺めてみましたが、iPhoneそのものの完成された美しいフォルムはまったく損なわれていません。カバーを付けて見た目を変えている、というよりも本体そのものをカスタマイズした、といったほうがしっくり来るかもしれませんね。
筆者が現在使っているiPhoneケースはイギリスで19ポンド(約2,300円)でした。価格だけで言うならば、この「Alloy X Leather Bumper 5103 - White」は6倍以上。ちょっと試してみようかしらと気軽に「カートに入れる」ボタンを押すには正直、かなりハードルが高い……そう思っていました。
でも、これがファッションだったら? 荷物を入れるという用途にはスーパーで売っているエコバッグで事足りるのに、何十万円もする本革のブランドバッグを買ってしまうのはなぜなのでしょう。本当に気に入った一流の品を持つことで自然と背筋は伸び、視線も志も高くなった感覚を覚えます。自分のレベルそのものが上がったような気にさせてくれる、これは本当に良いものだけがもたらしてくれる素敵な効用です。
iPhoneのケースだって同じこと。むしろ、毎日必ず持ち歩くiPhoneだからこそ、手にとるたびに嬉しくなってしまうようなケースを選びたい。1日のうち、iPhoneを見つめる時間は意外と長いし、電車の中などで人の目に触れる機会も多いと思います。そのiPhoneが『Alloy X Leather』をまとっていれば、きっと日々が特別なものになるはず。事実、このiPhoneを使っていると、友人からは「わあ、本物?」「かっこいいね」と褒められ、電車を待っているときに見ず知らずの品の良い年配の女性から「素敵ね。私も使いたいわ」と声をかけられました。そんな会話や出会いのきっかけにもなり得る「Alloy X Leather」、毎日のクオリティを上げたい方はマストハブ(蛇だけに)です。
(提供:iPad iPhone Wire)