先日、アダム・ヤウクに対する追悼の決議が、ニューヨーク州議会上院で可決されている。写真はビースティ・ボーイズ (C)BANG Media International

アダム・ヤウクが、生前の2011年秋にビースティ・ボーイズの新曲をレコーディングしていたことが明らかとなった。

MCAことアダムは、2009年に唾液腺がんと悪性リンパ腫と診断され、手術や放射線治療を受けてきたが、今年5月4日に47歳の若さでこの世を去った。ビースティーズのマイクDことマイケル・ダイヤモンドは、アダムの提案で昨年秋にビースティ・ボーイズ全員がスタジオ入りし、アダムが病気を押してでもボーカルを務めようとしていたと明かしている。

「アダムが誘ってきたんだ。彼のがん治療の状況からして、誘いはアダムからしかあり得なかったよ。アダムにボーカルが務まるか定かではなかったんだけど、しばらくして結局やることになったんだ。あのスタジオ入りはアダムが『なあ、俺ちゃんとやってんだぜ』って言うためだったんだよ」

さらにマイクDは、メンバーのキング・アドロックことアダム・ホロヴィッツと共に、アダムなしで新曲を作ることは十分にあり得ると考えていたものの、それがビースティーズとしての楽曲ではなくなるだろうと話している。

「新曲を作ることはあり得ると思うよ。どういう形態になるかは分からないけどね。アダムは、俺らがやってみたいけどこれまでチャンスがなかったようなクレイジーな曲にトライして欲しいって心から思っているはずさ」

またアダムが回復すると信じていたマイクDは、アダムに一番美しい方法で嘘をつかれていたと話している。「俺らはアダムに一番美しい方法で嘘をつかれたんだ。最近まで、アダムが回復するって信じてたんだよ。その前向きな気持ちを否定したくなかったんだ。だって、それを否定したら後は悲しい結末が待ってるだけだからさ」

(BANG Media International)