IT企業のイードはこのほど、ここ数年で販売が伸びているスライドドアのコンパクトカーについて市場調査を行い、結果を公表した。同社はスライドドアを持つコンパクトカーを、「ミニバンの要素を持つコンパクトカー」として「プチバン」と命名。その人気の秘密を分析し、コストパフォーマンス意識や安近短志向が背景にあるとしている。
「プチバン」に該当する車種について、2001年は「ラウム」のみだったのが、その後は「モビリオスパイク」「ポルテ」「タント」などが次々と登場し、2011年には11車種まで増えたとしている。
人気の実態を探るため、ユーザーにアンケート調査を実施したところ、「プチバン」購入検討者の年代構成は、30代前半が29%で最も多く、30代後半24%、40代22%と続いている。購入の動機は「子供が生まれる(生まれた)」が22%で最も多い。
「購入する車になにを期待するか」の質問では、「燃費が良い」「維持費が安い」「取り回しや駐車が楽」などコンパクトカーの利点と、「乗り降りがしやすい」「室内が広い」などミニバンの利点を挙げる人が多く、その両方の利点を兼ね備える「プチバン」が選ばれているようだ。
重視するクルマの使い方については、「日常の買い物」「送迎などちょっとした外出」「ショッピングセンターでのまとめ買い」などが上位に。これらの結果から、イードは「プチバン」が人気の理由について、「日常の身近なシーンでの使いやすさ」にあると結論づけている。