パームレスト部分は、マットな質感で光沢のあるライン加工がされている。こちらも指紋が気になるかと思いきや、ライン加工がされているためかそれほど気にならなかった。

デザイン面ではキーボードにも注目したい。キーの側面に異なるカラーで着色がされている「サイドカラードキー」を採用。黒いキーのサイドに赤いアクセントが加えられている。もともとアイソレーションキーボードはキーが浮いて見えるが、サイドにカラーがあることによって、各キーの存在がより際立って浮き上がって見える。

パームレストはマットブラックと光沢ライン加工でプレミアム感を出している

サイドカラードキー。黒いキートップに赤いサイドラインは非常に目立つ

キー配列は、日本語配列の108キー。キーピッチは約18.4mm。富士通製のPCで採用されているナチュラルフィットキーボードを搭載。ナチュラルフィットキーボードは、各キーを液晶側に向かって約0.5°傾斜させて階段状の段差を持たせる「ステップ型キートップ配置」と、キートップの中央をわずかにへこませて指にフィットさせやすくする「球面シリンドリカルキートップ」の2つの特長を持っている。横から見るとさすがに傾斜は分からないが、球面のへこみはなんとなく分かる。

日本語配列の108キー。キーボード上部にECOモードに切り替えるボタンやメニューボタンが配置されている

横からみるとキートップの中央がわずかにへこんでいる

タッチパッドは、パームレストと同様にマットな質感で手触りがいい。従来製品同様に画面の上下スクロールやボリューム調整が行える「スクロールパッド」も配置されている。 また、「LIFEBOOK AH78/HA」には、ノートPCとしては初めて「ナノイー」ユニットが搭載されている。向かって右側のパームレスト部分に「ナノイー」ユニットが配置されており、手前から上に向かって放出される。ナノイーによって、菌やにおい、ウィルス、花粉などが抑制される効果が期待できるという。こうした機能は長期間PCを使っていく中で、花粉症が楽になったり、タバコのにおいが抑えられたりという効果が発揮されていくのだろう。

パームレストの右部分にナノイーユニットが設置されている

搭載されているCPUは第3世代のIntel Core i7-3610QM(2.30GHz)。チップセットはMobile Intel HM76 Express、メモリは8GB(4GB×2、最大16GB)、ストレージは約1TB SATA HDD。グラフィックスはIntel HD Graphics 4000(CPU内蔵)。光学ドライブにBDXL対応Blu-ray Discドライブを搭載する。

インタフェースは、本体左右を中心に配置。USB 3.0×3(うち1ポートは電源オフUSB充電機能付)、USB 2.0×2、D-Sub、HDMI出力、ヘッドホン/ライン出力兼用×1、ダイレクト・メモリースロットのほか、HD対応Webカメラ(約92万画素)。ネットワーク機能は1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応有線LAN、IEEE802.11a/b/g/n対応無線LAN。

向かって右側のサイドには光学ドライブとUSB 2.0ポート

左側のサイドにはUSB 3.0ポートやD-sub、HDMI、有線LANポートが配置

フロントの左部分にダイレクトメモリースロットやオーディオポート

背面にはUSB 2.0ポートが1つ設置されている。右側には排気孔が設けられている

また、「LIFEBOOK AH78/HA」には、地上/BS/CSデジタル放送に対応する「ワイヤレスTVユニット」が付属。このユニットにアンテナケーブルすることで、PC本体側にはワイヤレスでテレビが試聴できる。富士通独自のLSI「DixelHD エンジン2」によってフルHD画質で、15時間の長時間録画も可能となっている。

次のページ:まとめ――1台で何でもこなせるオールラウンダー