日本音楽著作権協会は23日、2011年度におけるカラオケ、CD、音楽配信などから徴収した著作物使用料の分配額が多かった国内の上位作品に贈られる「2012年JASRAC賞」を発表し、アイドルグループAKB48の楽曲が1位から4位までを独占した。
AKB48のメンバーも駆け付けた「2012年JASRAC賞」授賞式 拡大画像を見る |
1位は「ヘビーローテーション」(AKB48 作詞:秋元康 作曲:山崎燿)、2位は「ポニーテールとシュシュ」(AKB48 作詞:秋元康 作曲:多田慎也)、3位は「Beginner」(AKB48 作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ)、4位は「Everyday、カチューシャ」(AKB48 作詞:秋元康 作曲:井上ヨシマサ)。同じアーティストが上位4位までを独占するのは初となる。1位の「ヘビーローテーション」はカラオケ、インタラクティブ配信で1位、DVDで4位となり、分配料を押し上げた。
この日に行われた授賞式では、1位には金賞、2位には銀賞、3位には銅賞が贈られ、3作品の作詞を手掛けた秋元康氏はトリプル受賞。これは1996年に小室哲哉が受賞して以来の快挙となった。秋元氏は「客観的なデータに基づいた賞をいただき、うれしいです。著作権をしっかりと管理できているこの国に生まれてよかった」とあいさつ。さらに「僕らは魂を込めて曲を作っているんですが、インターネットでの不正ダウンロードが行われているのは残念。多くのスタッフが汗を流しているんです。著作権は守っていただきたい」と訴えた。なお、授賞式にはAKB48の高橋みなみ、柏木由紀、渡辺麻友、小嶋陽菜も駆け付けた。
ほか、海外からの入金が最も多かった国内作品に贈られる国際賞は「『ドラえもん』B.G.M」(作曲:菊池俊輔)が、外国sカウ品分配額1位の作品に贈られる外国作品賞は「SHALL WE DANCE」(作詞:オスカー・ハマーシュタインII 作曲:リチャード・ジャーズ)が受賞した。
5位以下のランキングは以下の通り。5位「ありがとう」(いきものがかり 作詞・作曲:水野良樹)、6位「会いたかった」(AKB48 作詞:秋元康 作曲:BOUNCEBACK)、7位「もっと強く」(EXILE 作詞:ATSUSHI 作曲:華原大輔)、8位「I Wish For you」(EXILE 作詞:michico 作曲:T.Kura/michico)、9位「『ワンピース』の背景音楽」(作曲:田中公平)、10位「ゲバゲバ90分! テーマ」(作曲:宮川泰)。