ユーザー支援機能も多数
森氏によると、Jamには「継続利用をサポートする機能や、ユーザーの利便性を高める機能が多数用意されている」という。
例えば、投票機能である。Jamには、関係者の意見を募るアンケート機能に加えて、Facebookの「いいね」ボタンと同様、共感を示す機能も用意されている。閲覧回数や、いいねボタンのクリック回数は自動で集計され、各ユーザーの参照タブにて表示される。情報共有作業へのモチベーションを高めるうえで多いに役立つだろう。
一方、利便性を高める機能の代表例として、画面レコーダーが挙げられる。投稿欄の記録ボタンをクリックすると、スクリーンショットや画面の操作動画を取得するアプリケーションが起動。画面サイズを指定し、録画すると動画が生成され、Jam上にアップロードされる。こちらを利用すればスクリーン状況を共有できるようになるので、ソーシャルラーニングやシステムマニュアル、ヘルプデスクなど無限の可能性がある。
そのほかにもJamには、個人の情報を発信するためのブログ機能や、社内のナレッジ共有に役立つWiki機能、リアルタイムコミュニケーションに役立つチャット機能なども用意されており、ビジネスのさまざまなシーンで利用できるよう配慮されている。
さらに、冒頭でも触れたとおり、iOS、Android、Blackberryに対応したアプリケーションも提供されており、外出先や移動中でも情報共有が可能だ。各アプリケーションからドキュメントを閲覧/編集することができるので、資料の確認が急遽必要になった際にも慌てる必要はない。
低価格も特徴の1つ
さて、以上のような企業ユースを考慮した機能群に加えて、Jamにはもう1つ大きな特徴がある。それは価格だ。
実のところ、Jamの利用料は非常に低価格に設定されている。
例えば、最少単位の100ユーザーで利用する場合、1ユーザーあたり年間6500円。これは「大手の有料サービスの月額料金よりも安価な設定」(森氏)だ。さらに、ボリュームディスカウントが適用される料金体系になっており、6000ユーザー以上の契約になると、1ユーザーあたり年間2000円以下にまで下がるという。
加えて、4月末からは期間限定で、無償版ユーザー(Basic_Jam)の登録も募集している。こちらは、動画やチャット、投票機能などが利用できず、1ユーザーあたりのディスク容量や生成できるグループ数に制限があるものの、モバイルアプリケーションも含めた基本機能のほとんどはそのまま利用することができる。登録の際にフリーメール以外のアドレスが必要になるが、個人で利用することも可能だ。
無償版ユーザーの登録受付は、現在のところ8月末までの予定とされている。高機能なコミュニケーションプラットフォームを試すまたとないチャンスなので、興味のある方はこの機会を逃さず、JamのWebサイトを訪れてほしい。