600番台のローエンドだが…

NVIDIAの新GPU「GeForce GT 630」「同 GT 620」「同 GT 610」を搭載するグラフィックスカード新モデルが各社から登場、発売が開始されている。店頭で確認できたのは、GIGABYTE、Leadtek、玄人志向、GALAXY、Palitなどのモデル。メモリの違いなどで様々なバリエーションがあるが、ターゲットとしているのは概ね7,000円以下の価格帯だ。

PalitはGT 630だけで3モデル。メモリ2GBモデルも用意

GIGABYTEのGT 630搭載カードは大型の8cmファンを搭載

GALAXYのラインナップ

玄人志向は5モデルを用意

これらの「新GPU」であるが、じつは全て旧世代のリネーム品。スペックから見て、GT 630はGT 440、GT 620はGT 430、GT 610はGT 520からそれぞれ名称を変更したものと考えられる。ローエンドのラインナップでは良くあることではあるが、そういう事情もあって、ショップ側も盛り上がっていない。

まさかのヒートパイプ

ZOTACの「ZOTAC GTX680 AMP! Edition」は、オリジナルのデュアルファンVGAクーラーを搭載するGeForce GTX 680カード。コアクロック(ベース/ブースト)は1,006/1,058MHzから1,110/1,176MHzへと、100MHz以上も高速化されているが、リファレンスクーラーに比べ、GPU温度が11℃低下し、ノイズレベルが8dB低下するという。価格は64,000円~65,000円前後。

ZOTACの「ZOTAC GTX680 AMP! Edition」。待望のAMP! Editionが登場

ただこの製品、グラフィックス性能が強化されている反面、VGAクーラーはちょっと大きめ。3スロット厚となるほか、カード上方にヒートパイプが大きくはみ出した構造になっており、設置に際しては注意が必要になりそうだ。

このアングルからだと普通のカードに見えるが…

ここにまさかのヒートパイプ。ケースを選びそうだ

ZOTACからはもう1つ、「ZOTAC GTX680 4GB DDR5」も新発売。このモデルも搭載GPUはGeForce GTX 680。各種クロックはリファレンス通りであるが、メモリを2GBから4GBに強化した。価格は69,000円~70,000円前後。

こちらはメモリ強化版の「ZOTAC GTX680 4GB DDR5」