ネオマーケティングは21日、「五月病に関する実態調査」の結果を発表した。同調査は、5月7日~10日の期間にインターネット上で行われ、五月病だと感じている新社会人または今年転職した人計255人、および部下を持つ上司計500人から有効回答を得た。
まず、五月病だと感じている新社会人または今年転職した人を対象に、現在、あてはまる「五月病」の症状を尋ねたところ、最も多かったのは「疲れがとれない」で56.5%。以下、「会社に行きたくない」が48.2%、「仕事や勉強、家事などに対して意欲がわかない」が47.2%となった。
五月病のことを誰かに相談するかと聞くと、「相談はしない」が最も多く53.7%。次いで、「家族」が24.7%、「知人・友人」が16.9%となり、心を許せる人に相談をする人が多いことが分かった。続いて、誰かに相談したことによって症状は楽になったかと質問したところ、「思う」は22.0%、「どちらかと言えば思う」は45.8%で、この2つを合わせると7割弱の人が相談して楽になったと回答した。
五月病対策として良いと思う方法は、1位「美味しいものを食べる」が43.5%、2位「いっぱい寝る」が41.2%、3位「友人と会う」が31.0%との結果に。このほか「仕事を辞める」(38歳男性)などのコメントも見られた。
五月病は病気だと思うかと尋ねると、「病気だと思う」は21.2%、「どちらかと言うと病気だと思う」は32.2%で、この2つの合計は53.4%となった。一方、「病気だと思わない」は5.9%、「どちらかと言えば病気だと思わない」は9.8%、この2つの合計は15.7%となり、37.7ポイント差で「病気だと思う」人の方が多いことが明らかになった。
また、五月病のような症状が他のシーズンでも出ることがあるかとの質問に対しては、1位「年末年始」が42.4%、2位「ロングバケーション」が35.3%、3位「一般的な3連休」が31.8%となった。
次に、上司を対象に五月病になったことはあるかと聞いたところ、67.2%が「なったことはない」と回答。以下、「昔はなったことがある」が26.0%、「ここ最近でなった」が6.8%と続いた。
もし新人または部下が「五月病」になったらどう思うかと尋ねると、1位「何か相談に乗ってあげたい」が51.6%、2位「気持ちはわかる」が48.8%、3位「元気がないと心配になる」が37.6%との結果に。五月病に理解がある上司が多いようだが、中には「やる気があればならない」(44歳男性)といった厳しい意見も見られた。
同じく上司に五月病は病気かと質問したところ、「病気だと思う」は15.8%、「どちらかと言うと病気だと思う」27.6%で、この2つの合計は43.4%。一方、「病気だと思わない」は9.6%、「どちらかと言えば病気だと思わない」は18.0%で、この2つの合計27.6%となり、15.8ポイント差で「病気だと思う」人の方が多いことが分かった。
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