パナソニックは21日、「直管形LEDランプ搭載ベースライト LPシリーズ」(以下「LP」シリーズ)を発表した。LEDベースライトのほかに、既存の蛍光ランプを使用したベースライトの電源部分などを置き換えるための「直管形LEDランプ用交換ユニット」もラインアップされる。

「直管方LEDベースライト」は1灯用が76品番で2灯用が76品番、交換ユニットは36品番が用意されている。発売は7月9日で、希望小売価格は、LEDベースライトが16,275~36,750円で、交換ユニットが、1灯用で9,450円から、2灯用で18,900円からとなっている。

低価格で低消費電力なLED照明「直管形LEDランプ搭載ベースライト LPシリーズ」

「LP」シリーズは、JEL801規格のGX16t-5口金を採用する直管LEDを使用した照明器具。従来より同社が販売しているLEDベースライトでは、全光束2,400lmの直管LEDが使用されてきた。蛍光ランプを使用したベースライトは、全光束の初期値が3,000lm(ルーメン)だった。しかし、蛍光ランプが360度に光を発するのに対して、直管LEDは光の向かう範囲が限定されるため、2,400lmでほぼ同じ明るさになる。

「LP」シリーズが採用している直管LEDの全光束は、2,000lmと1,400lmの2タイプ。いずれも、蛍光ランプを使用した器具の初期光束よりも暗くなる。

蛍光ランプの場合、定格寿命は、ランプが点灯しなくなったり点滅を繰り返すようになるまでの時間ではなく、全光束が初期の70%になるまでの時間で表されている。2,000lmという値は、蛍光ランプがそろそろ定格寿命を迎える、という頃の明るさとほぼ同じだ。

これまでのLED照明は、とにかく明るさを競ってきた。だが、実際の使用環境としては、それほど明るさを必要としない場所も存在する。例えば、直管LEDがよく使用されるオフィスなどでも、通路やバックヤードまで、煌々と照らし続ける必要なない。

そういった場所には、明るさを抑え、その分消費電力や、初期コストを抑えたLED照明をというのが、この製品の狙いだ。消費電力は、2,000lmを2灯の場合41Wで 1,400lmを2灯の場合29Wとなっており、蛍光ランプを2本使用した場合の85Wから、大幅な省電力化になる。導入コストも、最も一般的な富士型2灯の場合、2,400lmでは41,475円だが、2,000lmタイプで27,825円、1,400lmタイプで25,725円となる。