パナソニックエコシステムズは、東京農工大学農学部獣医内科学教室・岩崎利郎教授と共同で、水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電微粒子水を用いた空気浄化技術を開発。それにより犬の肌や被毛を健康な状態に保つ効果があることを実証した。
「ナノイー」空気清浄器は、愛犬の健康と美容にも効果あり!?
水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの帯電微粒子水は、パナソニックの空調機器や美容機器などに採用されている「ナノイー」でおなじみの技術。ペット臭に対して脱臭効果があることがすでに実証されている。
アトピー性皮膚炎と診断された犬を飼育している家屋内で、帯電微粒子水を用いた空気浄化装置を4週間連用試験したところ、評価装置を使用した4週目では使用前に比べ、評価した全ての犬5頭において臨床スコアが低下したことが、獣医師により確認された。
被毛がしっとりし、毛づやの測定値もあきらかに向上
また、帯電微粒子水発生装置を、室内飼育されている健常犬に対して約1mの距離から1時間運転する実験では、大腿(だいたい)部および鼠蹊部(そけいぶ)の経皮水分蒸散量(TEWL)が低下し、光沢度もあきらかに上昇した。
これらの実験結果について、東京農工大学の岩崎教授は「帯電微粒子水が犬の肌および被毛に付着し、表面をコーティングすることにより、角層および被毛から水分が蒸発するのを防ぐので、TEWLが低下した可能性が考えられます。その結果、犬の肌および被毛のバリア機能に影響を及ぼす可能性が示唆され、犬の肌・被毛を健康な状態に保つことが期待できます」とコメントしている。
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