カシオ計算機は21日、水銀フリーの独自光源で光源寿命が約20,000時間のプロジェクター「XJ-H2650」と、基本仕様をそのままに機能ををいくつか省いた「XJ-H2650」を発表した。7月より発売し、価格はオープン。
高圧水銀ランプを使わず、レッド/グリーン/ブルーの3色をDLPチップを通して投映する、独自のレーザー&ハイブリッド光源を搭載。光源寿命が約20,000時間と長く、ランプ交換などのメンテナンスコストを軽減する。
投影中の画面データを保存し、プレゼンテーションのスタート画面などに活用する「カスタムロゴ」機能や、内蔵の照度センサーで周囲の明るさを検知して投影輝度を5段階で自動調整する「インテリジェント・ブライトネス・コントロール機能」を搭載。これにより消費電力を最大63%削減できるとしている。別売りの3Dメガネを利用することで、3D立体視の「3Dプロジェクション機能」もサポート。
スマートフォンやPCとIEEE802.11b/g対応の無線LANで接続し、プレゼンテーションが可能。USBメモリに保存したデータの投影にも対応する。対応するデータ形式は、画像がJPEG/BMP、動画がMP4/MOV/AVI/WMVなど。
主な仕様は、投映方式がDLP、表示素子が0.65型DLPチップ。画素数が1,280×800ドット(WXGA)、コントラスト比が1,400:1、輝度が3,500ルーメン。色再現性は約10億7,000万色。レンズは光学1.2倍ズームレンズ搭載で、フォーカスは手動。台形補正は上下30度(自動:上30度)。
表示解像度は1,280×800ドット(WXGA)、圧縮表示で最大1,600×1,200ドット(WUXGA)。ビデオ入力信号はNTSC/PAL/PAL-N/PAL-M/PAL60/SECAM。投影画面サイズは30~300型で、投写距離は60型投影で2.1~2.5m、100型投影で3.5~4.2m、最短投影距離は1m。消費電力はブライトモードで330W、ノーマルモードで290W、エコモード レベル1で250W、エコモード レベル5で120W、待機時で0.4W。
主な機能は、インタラクティブ・ポインティング機能、エコモード、ダイレクトパワーオン、DLP 3Dプロジェクション機能。リア投映、カラーモードなど天井取り付けに対応し、デジタルズームは2倍。。
インタフェースとして、100BASE-TX/10BASE-T対応有線LAN×1、IEEE802.11b/g対応無線LAN、USB 2.0×2(うち1つはポインタ専用)を装備。映像入力インタフェースは、HDMI×1、D-sub×2、Sビデオ×1、コンポジット×1。音声入力インタフェースは、3.5mmステレオミニジャック×2、RCA(L/R)×1。10Wのモノラルスピーカーを搭載する。
そのほか、ダイレクトパワーオン、リア投影、天井取り付け、2倍デジタルズームなどに対応。本体サイズはW400×D323×H106mm、重量は約7.1kg。
「XJ-H2650」の基本仕様はほぼ同等。有線/無線LAN機能、インテリジェント・ブライトネス・コントロール機能、インタラクティブ・ポインティング機能、USBポートなど省略されている。