熱愛・破局・事件などの芸能ゴシップから、トレンド・グルメ・スポーツなどのスポット&イベント、便利・健康・天気などの生活情報まで、話題満載のワイドショーをイイとこ取りで紹介。これを見れば、1週間分のニュースを総ナメできる!
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●「ガガ様、ディズニー&ペットショップで休日満喫」【バード】
来日する度にさまざまなスポットに出没し、マスコミとファンが大移動、というのが定番となったレディー・ガガ。今回は東京ディズニーランドに現れ、メリーゴーランドに乗ってポップコーンを投げたと思ったら、夜には六本木のペットショップへ。行くはずだったしゃぶしゃぶ店はファンが集まりすぎてキャンセルになり、お店の人はガッカリ……。
これを見た前田憲子は、「メリーゴーランドは流行りそうだし、抱っこした犬もすぐに売れたのでは?」と好意的。一方、ライブに行ったという羽鳥慎一キャスターは、「肉のドレスなど衣装がおもしろかった。ただ、『アイラブユー東京』を連呼していたのですが。場所は『さいたまスーパーアリーナ』なんだけどな~と思っていました」。これは芸人に対する揚げ足の取り方だ。けっこう失礼。
●「世紀の天体ショーまであと7日、金環日食の楽しみ方」【とくダネ】
金環日食とは、太陽の中心部分を月が隠し、輪のように輝く天文現象。来週月曜の7時30分前後に見られるという。なかでもオススメは、光の粒がビーズのように見えるベイリービーズ。金環日食そのものは5分くらいだが、ベイリービーズは50秒程度のみ。
「私たちはその時間、打ち合わせですね」と苦笑いの眞鍋かをりに、「そんな人のために生中継があります! 『めざましテレビ』にSMAPが出演して歌ってくれるので、ぜひ見てください」と息巻く笠井アナ。そこに「でも何でSMAPなんだろうね」と小倉智昭が嫌みをグサリ。嵐には極めて優しいけど。
●「早乙女太一、西山茉希、林野の路上大ゲンカで謝罪」【スッキリ】
お台場でのデート後、同棲中のマンションへ帰る際に大ゲンカし、別れ話に。早乙女が帰ろうとする西山を引きとめようとして、突き飛ばしたという。今年2月、ブログで宣言した「お互いに深く傷つけあい 深く愛してます」とはこのことだったのか? 報道を受けた早乙女は緊急会見を開き、「強く引っ張ってしまったので、暴力になると思う」、「『別れよう』とは言っていない。『感情的になっているから少し離れて冷静に考えよう』ということだった」などと話した。
これを見た加藤浩次は、「痴話ゲンカでしょ。記者会見しなきゃいけないの?」と早乙女を擁護。テリー伊藤も「愛が深まったんじゃないの?」とニヤニヤ笑い始めた。さらに、「若いころは、あれくらいない方がおかしい」「謝るところは謝ってたし、カッコイイ会見だった」と絶賛。早乙女はまだ20歳だけにバッシングは少なく、ムチ打てるのはテリーだと思っていたが、塩谷瞬のときとは大ちがいだ。
●「沢尻エリカが再び休養へ」【ミヤネ】
「女優として一肌脱ぎます」とヌードシーンなどに臨んだ映画『ヘルタースケルター』のPR中に体調を崩し休養。活動再開からわずか半年だった。番組は、例によって母のリラさんを直撃。「わからないから電話しなきゃ」と答えたリラさんに、30分後再び直撃するリポーター。しつこい質問にも「今、話し中ですが、具合が悪そうだった」としっかり答えるリラさん。極めていい人だ。
蜷川実花監督の「『(役名)りりこの役がなかなか抜けない』と言っていた彼女に静養が必要なのは、必然のような気がします」というのが本当のところか。「生き方自体が女優ですよね」という住田裕子弁護士に、「これだけカメラの前で喜怒哀楽を出す人も久々ですよね」と宮根も同調。しかし、何か気に入らないところがあったのか、「『パッチギ』と『1リットルの涙』は、もう泣いた泣いた。その涙返して!」とまくしたてた。視聴者の気持ちを代弁したつもりなのか!? 今後の焦点は、7月5日の同映画ジャパンプレミアに沢尻が現れるかどうか。舞台挨拶で、あの日以来の「別に」が聞けるような気がする。
●「大林素子、14歳年下御曹司との交際が発覚」【ミヤネ】
お相手は、淡路島のホテルで役員を務める30歳の男性で、注目の身長は大林より1cm高い183cm。今年1月に出会い、ゴルフ場や寿司店でのデート姿が目撃されているという。【ミヤネ】は、関西発の番組だけに、淡路島のホテルへ即取材。従業員たちに「どんな人?」と聞きまくった。ある従業員によると、「俳優の中村俊介に似ている」、「やさしい人柄でベンツに乗っている」、「次期社長候補」とのこと。そして、いよいよ本人登場……と思ったら、ハワイに出張中で顔出しはなし。
しかし、この手の下世話取材こそ、同番組の真骨頂というか、宮根のキャラそのものだ。「大林さんは乙女ですから」、「芸人が好きすぎて出会いを逃していた」、「全力で応援したい」と言いたい放題だった。一方、松尾貴史は、「ファンシーな方ですよね」とオシャレコメント。
●「しずちゃん無念の敗退! レフェリーストップ」【スッキリ】【とくダネ】
ボクシング世界選手権3回戦でドイツ人選手に敗れ、五輪出場が絶望的になったしずちゃん。わずか116秒で完敗を喫したことに、「今はただショックで受け止め切れない。勝負は厳しい」、「試合を止められてしまい、自分のボクシングをする前に終わってしまった」と肩を落とした。
これを見た【スッキリ】のテリー伊藤は「もっとやらしてあげたかったけど、アマチュアは厳しいや」。具志堅用高も「アマチュアはクリーンヒットが入るとすぐに止めるから。僕のときもそうだった」と語った。その後、具志堅が加藤浩次と試合を再現しながら解説したが、やっぱり何を言っているのかよくわからない。さらに、いきなり「しずちゃんをプロの世界に入れたいね」と言い出し、山里亮太に「お笑いのプロなんですけど!」と突っ込まれるなど、らしさ全開の具志堅。「解散したら?」と悪ノリするテリー伊藤に、「解散したら、僕はただの嫌われ者になっちゃう」と返す山里。台本があったかのようなトリオ漫才だ。
一方、【とくダネ】は、小倉智昭の独壇場。「僕はもともと難しいと思っていた。どんなマイナースポーツでも、20年、30年と血ヘドを吐く努力をしてやっと出られるのが五輪ですから。2~3年で出られるものじゃない」、「しずちゃんにとって、いい人生経験になったと思いますよ」と神レベルの上から目線。"五輪評論家"のつもりなのかもしれないが、敗者にムチを打ちすぎ。
●「スカイツリーにガガ様。地上350mから日本へメッセージ」【スッキリ】
来日最後の夜に、東京スカイツリーへ。独占映像が欲しい番組は、阿部リポーターを近くのホテルに行かせて撮影しようとしたが、雨で全く見えず空振りに終わった。ガガは、タワーの鉄骨をイメージしたシルバーの立体的なワンピース姿で展望デッキに現れ、「雨ですが、生まれて初めての景色です。おもてなしに感謝します。愛してます、ジャパン」とコメントした。
これを見た大沢あかねは、「本当にお疲れのはずなのに好奇心旺盛。恥ずかしながら同い年なんですけど」となぜか爆笑。加藤浩次は、「いろいろ行くのが好きなんだろうね」と淡白なコメント。連日の密着VTRにもう飽きたのか? ただ、ガガが元気なのは事実。世界35都市を回るツアーがはじまったばかりなのに、休みは全て外出。それが影響してか!?「前回のツアーは赤字だった」というのもスゴイ。
●「伊藤利尋アナが番組冒頭で、当て逃げ騒動を釈明」【知り】
14日朝に伊藤アナの乗用車が女性と接触。伊藤アナは車を止めずに走り去ったが、ナンバーを覚えていた女性が警察に届けたという。まずは、「私事でご心配、ご迷惑をおかけして申し訳ございません」と謝罪。その表情に"アミーゴ伊藤"の面影はなく、神妙そのものだ。続けて、「警察に事情を聞かれたのは事実です。ただ、その道路で誰かに接触したという認識はありません。狭い道で人も多かったので、徐行と停止を繰り返しながら進みました」と釈明した。ホンネは、「オレは当て逃げなんかしない! 当たったとしても気づかない程度」というところか。女性にケガがなかったということは、本当かもしれない。
ただ、女性が被害を訴えていることに対しては、「誠意を持って対応していく所存です」と頭を下げた。フジテレビの公式ホームページで、「好きなものは、繰り上げ返済」とボケていたが、誠意=慰謝料はあるのか……。かつては"チェッキー伊藤"とも呼ばれただけに、左右確認は万全で。
●「橋下徹大阪市長『異常な組織』。入れ墨職員110人」【スッキリ】
大阪市の職員3万3,000人に実施した調査で、110人に入れ墨があることがわかった。目に見える部分は回答を義務づけ、服に隠れて見えない部分は任意回答。ごみ収集などを行う環境局が最も多く73人、交通局が15人、建設局が7人と公表された。橋下市長は、入れ墨のある職員を市民の目にふれる職場に配置しない、などの対策を考えているという。
本村健太郎弁護士は、「それだけで免職にしたら訴えられて負ける。業務に支障がある場合のみ」と断言。それは素人でもわかることだ。一方、テリー伊藤は「部署が偏っているところにリアルな問題点がありそう」、「入れ墨がどうこうではなく、きちんと仕事していない人へのメッセージかも」、「アンケート拒否している職員も可能性は高い」と鋭い指摘を連発していた。
●「夢が実現!? 山田花子の妊婦ヌード撮影に密着」【スッキリ】
妊娠発表会見で、「妊婦ヌード、あるかもしれませんよ」と語っていた花子のもとに、雑誌『美ST』からオファーが届いた。撮影を終え、「バッチリいい表情が撮れました」と自信満々の花子がスタジオに登場。「何でヌードになったんすか?」と否定的な加藤浩次に、「世間の人が期待してるんで。要望が多かったんで」と胸を張る花子。すかさずテリー伊藤が、「吉本の力じゃないんですね?」と追い込む。さらに、写真を見た加藤浩次が「花子姉さんが手ブラですよ」と爆笑。「デミ・ムーアには勝ってますよ」とテリー伊藤。もはやイジリ放題だが、本はけっこう売れるかも。
●「"太陽の指輪"22年越しの夢。金環日食を愛する人と」【とくダネ】
連日報道されている金環日食。この日の切り口は、DREAMS COME TRUEが22年前に発表した楽曲『時間旅行』。「指輪をくれる? 2012年の金環食まで待ってるから とびきりのやつを 忘れないでね そうよ太陽の指輪」という歌詞にちなんで妻に指輪を渡す男性を取材した。「ドリカムが縁で仲よくなった妻に、サプライズで渡したい」というが、じゃあ今オンエアしちゃダメだろ! しかも指輪の形まで見せてしまうデリカシーのなさ。さらに、プロポーズする人が多いという説明を聞いて、「偏屈ですみませんが、太陽が欠けているときでいいの?」とこきおろす小倉智昭。「目を傷めるのでテレビで見た方がいいですよ」と最後まで否定的で、らしさ全開だった。
●「大林素子が緊急会見で熱愛を否定」【とくダネ】
水曜の熱愛報道を受け、会見を開いた大林。交際5カ月と報じられたが、「知り合ったばかりの友人で、『あれ、もう?』とビックリ」と否定した。ただ、照れながらも「今まで出会ったことのない理想の人」と相手男性を絶賛。それだけに「この報道でどう転ぶか……」、「選手時代もこれからというときに、バレて壊れた経験がある」と心配なようだ。
番組は、会見内容そっちのけで、「大林がいかにデカくてモテないか」ということにクローズアップ。1人ユニット「デカモニ」や、「キリンオバケ」と呼ばれた映像を紹介したり、陸上競技や水泳のフライングシーンを映して「熱愛宣言はフライング」と言ったり、「元彼にお金を取られた」というコメントだけを抽出するなど、イジリどころか、ひどい扱いだ。もし交際が成立したら、AKB48の「フライングゲット」をかけるのか。その上、前田忠明からも、「否定会見とは言えない。求愛している。これは最後のバックアタック!」と小バカにされる始末。ショーン・マクアードル川上も、「テレビから求愛されても……」と首をひねっていた。44歳の恋を素直に応援できないって、どうなの?
このほか、「TBSの田中みな実アナが『サンデージャポン』ADとデート」なんてニュースもあったものの、「意外と素朴でいい子なんだ」というだけで盛り上がらず。今週は、レディー・ガガと金環日食ばかり見せられた気もするが、希少価値を考えると仕方がない気もする。ただ、早乙女太一&西山茉希、沢尻エリカ、大林素子と、「確実に続編がある」ネタが生まれたのはよかった。どこか薄幸感が漂うこの3組に笑顔は訪れるのか。うまく乗り切れば、好感度アップどころか、しばらく仕事に困らないだろう。
きむら・たかし
コラムニスト、芸能・テレビ評論家、タレントインタビュアー。1日のテレビ視聴は20時間(同時視聴含む)を超える重度のウォッチャーであり、雑誌やウェブにコラムを提供するほか、業界通として『芸能★BANG!』(日テレ系)などに出演。取材歴1000人超のタレント専門インタビュアーでもあり、著書は『トップ・インタビュアーの聴き技84』など