日本プロ野球選手会は14日、2012年度の年俸調査結果を発表した。同選手会では、1980年より加入選手(外国人および育成選手を除く)の年俸について調査を実施している(1980年~1987年までは推定年俸)。なお、同調査の年俸には出来高払いは含まれていない。
それによると、今季開幕時の支配下選手731人の平均年俸は、調査開始以来最高だった前年の3,931万円より2.9%減少(前年比115万円減)し、3,816万円となった。平均年俸が前年より減ったのは5年ぶりとなり、これはダルビッシュや青木ら高額年俸選手のメジャーリーグ移籍が影響したためと考えられる。
球団別の平均年俸を見ると、巨人が5,894万円で4年ぶりにトップに返り咲き。反対に前年1位の阪神は5,229万円で2位に転落した。以下、3位は中日で5,189万円、4位はソフトバンクで4,434万円、5位は西武で3,605万円、6位は日本ハムで3,558万円、7位は楽天で3,300万円、8位はロッテで3,238万円、9位はオリックスで3,170万円、10位はヤクルトで3,137万円、11位は広島で2,715万円、最下位はDeNAで2,399万円となった。
全体の中央値(731人中の365、366番目の年俸)は、前年より50万増の1,400万円(12球団中8球団が上)。リーグ別の中央値は、パ・リーグが1,400万円(6球団中5球団が上)、セ・リーグが1,350万円(6球団中3球団が上)と、それぞれ一軍追加報酬額の1,500万円を下回った。
年俸1億円以上の選手は、過去最高だった前年の80人より2人減って78人(セ・リーグ37人、パ・リーグ41人)。球団別では10人の巨人が最も多く、反対に最低はDeNAの2人。一方、500万円未満の選手は18人(セ・リーグ8人、パ・リーグ10人)だった。
年齢別に見た場合、23歳以下(全体比22%)の平均年俸は前年比19.5%減の892万円(セ・リーグ849万円、パ・リーグ942万円)。それに対して、36歳以上(同8%)は前年比11.7%減の1億622万円(セ・リーグ1億1,583万円、パ・リーグ9,489万円)だった。
12球団の年俸の合計総額は278億9,390万円。球団別の年俸総額の1位は巨人の34億1,880万円、一方、最下位はDeNAの15億1,160万円だった。
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