アイドリング!!!の横山ルリカ、俳優の畑中智行、相楽樹が出演する舞台「ロッカールームに眠る僕の知らない戦争」の公開稽古が11日、東京・渋谷の伝承ホールで行われた。
公開稽古を行った(左から)アイドリングの横山ルリカ、畑中智行、相楽樹 拡大画像を見る |
同舞台は、世界的に著名な作家・ドフトエフスキーの『罪と罰』を安保時代に置き換え、理想と現実の間で揺れる若者の青春を描いたもの。東京大学に見事入学した日暮タモツ(畑中)は、ボランティア活動をしている純子(横山)に一目惚れし、サークルに顔を出すようになる。しかし、そこはボランティアではなく、学生運動を行っているサークルだった。純子に恋をしたタモツは、学生運動の中に巻き込まれていくのだった。舞台は、同所にて11日~13日まで、全5公演行われる。
横山は、学生運動に全てを注ぐ役について、「最初に台本をいただいたときは、(学生運動について)全然分かりませんでした。教えていただき、勉強して、今は『純子』になれてると思います」と語った。さらに、「安保や觝触法とか、慣れない言葉が多くてなかなか覚えられなかった」と苦労を語った。
一方、初舞台となる相楽は、公開稽古を終えて「不安でしたが、なんとか本番もこのまま頑張りたいです」と手応えをつかんだ様子だった。また、学生運動について聞かれると、「今の私たちにはできないことだと思う。昔の人は意志が強く、それを行動に移せるのはすごいなと思います」と真摯に語った。舞台では、コミカルなシーンもあり、下ネタを交えたせりふもあることから、報道陣から、下ネタは大丈夫だったか聞かれた相楽は、「…理解はできてます…大丈夫です」と苦笑した。主演であり、舞台を引っ張る畑中は、「若いメンバーが多い舞台です。この後にみんなが成長できるようにしっかりとやりたい」と意気込みを話していた。