アップルは9日付けで、OS X Lionの最新アップデートとなる「OS X Lion アップデート 10.7.4」を公開した。合わせて、この更新に対応するMac OS X 10.6 Snow Leopard向けのセキュリティアップデートも公開されている。
OS X Lion アップデート 10.7.4
クライアントMac向けの「OS X Lion アップデート 10.7.4」は、Webサイトからダウンロードする場合のファイルサイズが692.68MB。以下のような修正が含まれる。システム条件はOS X Lion 10.7.3。
- 「再ログイン時にウインドウを再度開く」設定が常に有効になっている問題を解決
- 特定の他社製USBキーボード(英国製)との互換性を改善
- ファイルがサーバに保存されないことがアル問題を解決
- ファイルをSMBサーバにコピーするときの信頼性を改善
OS X Lion 10.7環境で10.7.3へのアップデートを行っていない場合は、「OS X Lion 統合アップデート 10.7.4」を利用できる。こちらのファイルサイズは1.4GB。
OS X Serverv 10.7.4 アップデート
サーバ環境向けの「OS X Lion Server アップデート 10.7.4」は、Webサイトからダウンロードする場合のファイルサイズが738.71MB。安定性・互換性・移行機能・セキュリティを高める一般的なオペレーティングシステムの修正のほか、以下のような改善が含まれる。
ファイル共有
- ファイル共有ポイントのカスタム名の定義
- Kerberos認証の使用
- ネットワークマウント済みのホームディレクトリの使用時にゴミ箱を空にする
- 他社製iOSクライアントでのWebDAVの使用
- ファイルとFinder情報をSMB経由でコピー
- SMBファイルサービスの全般的な信頼性
プロファイルマネージャ
- iOSおよびOS Xクライアント用のペイロードと管理設定の拡張
- サーバホスト名の変更後のデバイス登録の信頼性
- VPN管理設定の構成
- プロファイルを使用した802.1xネットワークへの接続
- エンタープライズiOSアプリケーションのインストール
- OS Xクライアント用のiCloud/Spotlight/メディア制限の設定
Webサーバ
- URLリダイレクトとエイリアスの一致処理の改善
メールサーバ
- SMTPサービスの信頼性の向上
- 手動で構成したグレイリストメールサーバの上書きの防止
また、以下のような特定の修正も含まれる。
- サービスデータ保存の柔軟性の向上
- ホスト名を変更する際のDNS設定の再構成
- DNSの有効期限の編集
- Open Directoryのアーカイブと移行
- アップグレード時にローカルアカウントを保持
クライアント版同様、これまでのアップデートを含む「OS X Server v10.7.4 統合アップデート」も用意される。こちらのファイルサイズは1.49GB。
また、最新のサーバ管理ツール「サーバ管理ツール 10.7.4」も公開されている。ファイルサイズは212.4MB。
セキュリティアップデート 2012-002 (Snow Leopard)
OS X Lionのアップデートに合わせて、Mac OS X Snow Leopardのセキュリティアップデート「セキュリティアップデート 2012-002 (Snow Leopard)」も公開されている。アップデート内容については、セキュリティの向上とのみ説明されている。ファイルサイズは238.73MB。システム条件はMac OS X v10.6.8。