阪急電鉄は10日、阪急梅田駅のリファイン工事を今月より本格的に着手すると発表した。総事業費は約36億円で、全8ゾーンで工事が行われ、2014年度末の全面工事竣工をめざすとしている。

1~3階階段・エスカレーターの完成イメージ

1~2階BIGMAN前広場の完成イメージ

日本最大級の私鉄ターミナルである阪急梅田駅では、再開発が進む大阪梅田地区の「顔」にふさわしいエリアにすべく、「洗練された空間に生まれ変わらせる」という意味を込めた「リファイン計画」を進めてきた。2010年夏よりJR高架下通路部分のリファイン工事に先行着手しており、今月から駅のコンコースにおいても、内装の一新など各種工事に本格的に着手する。

この工事における空間コンセプトは"劇場空間 阪急スタイル"。全体を8つのゾーンに区分けした上で、「APPROACH」(JR高架下通路、1階東西方面通路)、「GATE」(1~3階階段・エスカレーター、2階中央改札内コンコース)、「LOBBY」(2階中央改札外コンコース、3階改札外コンコース)、「STAGE」(1~2階BIGMAN前広場)、「GALLERIA」(2階JR大阪駅方面連絡通路)の5つのイメージに分けた。

すでに工事が進められているJR高架下通路は今年秋に供用開始する予定で、その他のゾーンも順次着工・竣工することに。照明にもこだわり、LED照明で省エネルギー化を進める一方、温かみのあるランプの色で統一感を創出し、ゾーンごとに照明の演出効果も工夫して、変化に富んだ空間にするという。なお、工事にともない、1階と3階(駅ホーム)をつなぐエスカレーターの一部を計画的に閉鎖する予定で、詳細は工事時期に合わせてポスターなどで告知する。