アメリカでは先月にも「エイミー・ワインハウス基金」が設立され、今後はチャリティ・イベントなどの開催も予定されている (C)BANG Media International

昨年7月に27歳という若さでこの世を去ったイギリスのシンガー、エイミー・ワインハウスが、自身の血で描いた肖像画がオークションに出品されるという。『レディーライク(淑女のように)』というタイトルがつけられたエイミーの肖像画は、落札予想金額が5万ポンド(約644万円)から8万ポンド(約1,030万円)と予想されている。

この自画像は、元リバティーンズでエイミーの親友でもあるピート・ドハーティによって提供された作品の1つで、他にもピートが自身の血で描いた絵画などが今回のオークションに含まれる模様。エイミーの肖像画に関してピートは「エイミーはこの作品を描いていた時、お父さんに電話中だったんだ。エイミーは『お父さん、私ピートと一緒にいるんだけど、私の血で絵を描かされているのよ!』って言ったんだ。彼女のお父さんは僕のこと嫌っただろうな」と当時を振り返った。

ピートの予想通り、エイミーの父ミッチ・ワインハウスは、娘が血で絵を描いたという事実をツイッター上で否定している。「エイミーが自分の血で絵を描いたなんて信じられるかい? そんなことあり得ないよ」

このオークションは、ピートの作品が展示されているロンドンのコブ・ギャラリーで開催される。エイミーの絵画は以前展示されたことはあるものの、個人的な事情として販売されることはなかった。

またピートは、昨年7月にドラッグとアルコールの過剰摂取で死亡したと言われるエイミーの死に動揺したものの、同時にそれがインスピレーションの源泉にもなったと話していたことがある。「エイミーが亡くなった時、俺は部屋で1人座っていたんだ。ロンドンのマッチ箱のように小さい部屋にね。部屋を出れなかったよ。自分の卑しさに身を襲われてのた打ち回っていたんだ。文字通り自分の汚物にはまり込んでいたんだ。本当に動けなかったよ」

「しゃべれなかったし、誰にも会えなかったし、ギターを手にすることもままならなかったんだ。ギターを手にした時には、俺はエイミーともうその夜に会えないってことを表現した悲しみのバラードを作っていたんだ」 

ピートは今回のオークションで他にも、ミリタリー・ジャケットやノート、作詞に利用していた机などを出品するという。

(BANG Media International)

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