メルセデス・ベンツはこのほど、2シーターオープンカー「SLKクラス」のハイパフォーマンスモデル「SLK 55 AMG」を発売した。気筒休止システムなどにより燃費を大幅に向上させたのが特徴。注文受付を開始しており、納車は6月頃になる予定。

「SLK 55 AMG」(AMGハンドリングパッケージ装着車)

エクステリアは力強さと威圧感を感じさせ、AMGならではの迫力あるものに。LEDの灯火類など、最新モデルらしいハイテク感をあわせ持つのも印象的だ。高速安定性を高めるAMGトランクリッドスポイラーリップなど、視覚的な演出だけでなく空力チューニングも施されている。

エンジンはV型8気筒で、排気量は5,461cc、最高出力は従来モデルの17%アップとなる422PS。環境性能を重視した最新エンジンの例に漏れず直噴を採用するが、ターボは搭載しない自然吸気エンジンとなっている。アイドリングストップやオルタネータマネジメントといった省燃費技術に加え、気筒休止システム「AMGシリンダーマネジメント」を採用。燃費はJC08モードで11.2km / リットルと、最高出力や排気量からは考えられないほど優れた環境性能を発揮する。

トランスミッションは3つの走行モードを備えたAMG スピードシフト「PLUS 7G-TRONIC」。シフトダウン時のブリッピングを自動で行うほか、遠心振り子式トーションダンパーを採用して気筒休止中の振動を最小限に抑える機能も搭載する。価格は1,090万円で、メルセデス・ケア(3年間走行距離無制限の無料修理・無料メンテナンスと24時間ツーリングサポート)が適用される。