子ども支援の国際NGOであるセーブ・ザ・チルドレンは8日、「母の日レポート2012」を発刊。世界165カ国の母親を取り巻く状況を総合的に評価した「母親指標」において、1位はノルウェー、最下位がニジェール、日本は30位と発表した。
母親指標とは、保健・栄養・教育・政策決定への参加などの実情を評価した「女性指標」と「子ども指標」をもとに順位づけされるもの。トップ5はノルウェー、アイスランド、スウェーデン、ニュージーランド、デンマーク。ワースト5はニジェール、アフガニスタン、イエメン、ギニアビサウ共和国、マリとなった。
日本は昨年より順位を2つ上げているが、5歳未満の子どもの死亡率の低さや義務教育就学率の高さにより、子ども指標では3位と上位にランクインしている。
それに対し、女性指標では36位。1位のノルウェーとの差が大きく、総合ランキングの母親指標=「母親になるのに最も適した国」では30位にとどまった。
女性指標を向上させるには、特に働く母親へのサポート体制が重要。北欧諸国のレベルに迫るような産休制度の充実や、男女間格差縮小をいかに実現できるかが鍵になるようだ。
同レポートは今回で13回目。例年、上位には先進国が、下位には開発途上国がランクインする傾向にある。そのため、今年は乳幼児の死亡原因と大きく関係している栄養不良問題を主要テーマとして取り上げ、途上国の子どもと母親を守る取り組みについて提唱している。
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