JR旅客6社はこのほど、ゴールデンウィーク期間(4月27日~5月6日)の利用状況について発表した。各社とも前年比の利用者数は大幅に増加しており、東北地方を走る新幹線のほか、山陽・九州新幹線「みずほ」「さくら」の利用者の増加が目立った。
新幹線・在来線特急の利用者に関して、前年と比較して最も増加したのはJR東日本で、利用者は計382.6万人、前年比147%に。昨年、震災の影響で暫定ダイヤでの運転だった東北新幹線では、大宮~宇都宮・古川~北上間が約75万人増の174.5万人(前年比177%)、盛岡~八戸間が約12万人増の21.3万人(前年比251%)となった。在来線においては、「スーパーひたち」などを運転する常磐線の利用者が23.7万人(前年比146%)を記録している。
東海道新幹線を管轄するJR東海は、新幹線の利用人員293万人(前年比114%)、在来線も含めた利用人員の合計は309.2万人(前年比113%)と発表。増加の理由に「東日本大震災の影響による反動や曜日配列の違いなど」(同社)を挙げている。JR西日本のゴールデンウィーク期間中の利用者は新幹線・在来線合わせて223万人で、前年比111%。山陽新幹線と九州新幹線の相互直通運転を行う「みずほ」「さくら」の期間中の利用者は18万人で、前年比155%と大幅に増加した。
JR北海道では、「スーパー白鳥」「スーパー北斗」「スーパーカムイ」「スーパーおおぞら」を運転する主要4線区で約30万人の利用があり、前年比117%。札幌圏4線区の利用者は172万人(前年比102%)となった。JR四国は瀬戸大橋線の利用者25.8万人(前年比110%)、主要3線区の利用者12.7万人(前年比106%)と発表。JR九州も新幹線・在来線合計で約73万8,000人(前年比106%)を記録した。
今年のゴールデンウィーク期間は、JR北海道、JR東日本、JR東海で大雨の影響による運休や遅延が発生したものの、おおむね順調な運転状況に。なお、各社とも下り(JR北海道は札幌発)のピーク日は5月3日、上り(JR北海道は札幌着)のピーク日は5月6日だったと発表している。