オリンパスイメージングは5月8日、デジタルカメラ「OLYMPUS Tough TG-1」を発表した。発売は6月を予定しており、価格はオープン。推定市場価格は50,000円前後となっている。
防水、耐衝撃などのタフ設計が施された「Tough」シリーズの新モデル。水深12mで使用可能な防水性能および防塵性能、2mの高さからの落下に耐える耐衝撃性能、100kgf耐荷重性能、マイナス10度で動作可能な耐低温性能を備えている。
本モデルではシリーズでもトップクラスのタフ性能に加え、開放F値がF2.0(広角側)と明るく、光を取り込みやすいレンズを採用することで、光量が不足しがちな環境でもハイスピード撮影を実現する。2月に発表された「Tough TG-820」「Tough TG-620」裏面照射型CMOSセンサーと一眼カメラ用の画像処理エンジン「TruePic VI」も搭載しており、ハイスピード撮影に貢献している。
画像処理技術は、今春登場のオリンパス製コンパクトデジカメに搭載されている新技術「iHSテクノロジー」を採用。裏面照射型CMOSとTruePic VIにより、高感度、低ノイズ、高速AFを実現するほか、自動連写した露出の異なる複数枚の画像を合成して、階調感の豊かな写真を撮影できる。また、撮影シーンに合わせた設定を自動で適用する「iAUTO」の適用シーンも30種類に増加した。
また、アウトドア撮影や旅行時の撮影に便利なGPSも、衛星から位置情報を短時間で取得できる「A-GPS」採用でより便利になった。A-GPSは、GPSアシストデータをPC用のアプリケーション経由で取得し、位置情報取得の大幅な短縮を実現するもの。ただし、GPSアシストデータの取得には、アプリケーションをインストールしたPCと接続する必要がある。
そのほか、画像や動画にフィルター効果を手軽に加えられる「マジックフィルター」や、パレット感覚のメニューからチークやアイシャドウなどの効果を付加したり、瞳の色を変えたりできる「メイクアップ」機能を搭載。
主な仕様は、撮像素子が有効1,200万画素の1/2.3型CMOSセンサー(裏面照射方式)で、レンズが焦点距離25mm~100mm(35mmフィルム換算時)の4倍ズーム、開放F値がF2.0~F4.9、対応感度がISO100~ISO6400となっている。背面のモニターは約61万ドット・3型の有機EL方式、利用可能な記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(Eye-Fiカード含む)のほか本体内蔵メモリ(7.9MB)だ。記録形式は静止画がJPEG(2D)、MPO(3D)、動画がMOV(H.264)で、動画の記録画素数は最大1,920×1,080ドット(フルHD/1080p)となっている。バッテリーはリチウムイオン充電池。
本体サイズはW111.5×D29.1×H66.5mm、重量はバッテリーとSDカードを含む状態で230gだ。