NECは8日、液晶一体型省スペースPC「VALUESTAR N」シリーズの新モデルを発表した。従来は上位モデルのみの搭載だった地上デジタル/BS/CSの3波対応のチューナーや、同社製PCのテレビ機能「SmartVision」を全機種に搭載した。発売は5月下旬。価格はオープンで、店頭予想価格は、21.5型ワイドIPS液晶とIntel Core i7-2670QM(2.20GHz)を搭載した「VN770/HS」が200,000円前後。Intel Core i3-2370M(2.40GHz)を搭載した「VN570/HS」が175,000円前後。20型ワイド液晶を搭載した「VN370/HS」が135,000円前後。
新モデルでは、下位モデルを大幅に強化。地上デジタル/BS/CSの3波対応のチューナーや、テレビ機能「SmartVision」、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANといった、これまで上位機種に搭載されていた機能を全機種に採用した。
上位機種でも最新のチップセットやHD解像度に対応したWebカメラの搭載など、スペックアップが行われている。また、最上位モデルに3D表示対応製品を用意していたが、新モデルでは全機種3D表示には非対応となった。
「VN770/HS」/「VN570/HS」
「VN770/HS」と「VN570/HS」は、ともに21.5型ワイド液晶を搭載したモデル。
最上位モデル「VN770/HS」の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-2670QM(2.20GHz)、チップセットがMobile Intel HM76 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics 3000(CPU内蔵)、メモリがPC3-10600 8GB(4GB×2)、ストレージが約2TB SATA HDD、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスクドライブ、ディスプレイが21.5型ワイドスーパーシャインビューLED IPS液晶(1,920×1,080ドット)、OSがWindows 7 Home Premium SP1 64bit版。3波対応デジタルテレビチューナー(ダブルチューナー)、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANを搭載。また、インテルワイヤレス・ディスプレイに対応する。
「VN570/HS」の仕様は、CPUにIntel Core i3-2370M(2.40GHz)、メモリにPC3-10600 4GB(4GB×1)を搭載するほかは、「VN770/HS」と共通。
「VN770/HS」と「VN570/HS」は、DTCP-IP対応DLNAプレイヤー「SmartVision/PLAYER」がインストールされたPCに、放送中の番組のライブ配信が可能。また、録画した番組をスマートフォン向けの画質でストリーミングすることもできる。
「VN370/HS」
テレビ機能が大きく向上した下位モデル「VN370/HS」は、CPUがCeleron B815(1.60GHz)、チップセットがMobile Intel HM76 Express、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、メモリがPC3-10600 4GB(4GB×1)、ストレージが約1TB SATA HDD、光学ドライブがDVDスーパーマルチドライブ、ディスプレイが20型ワイドスーパーシャインビューLED液晶(1,600×900ドット)、OSがWindows 7 Home Premium SP1 64bit版。3波対応デジタルテレビチューナーを搭載、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LANを搭載。
インタフェースはほぼ共通で、1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応有線LAN、IEEE 802.11a/b/g/n対応無線LAN、USB 3.0×2、USB 2.0×5、HDMI入力×1、マイク入力、ヘッドホン出力、Webカメラ(92万画素)、デュアルメモリースロット×1など。
本体サイズは、W534×D193×H428mm。重量は「VN770/HS」と「VN570/HS」が約8.9kg、「VN370/HS」が約9.1kg。