Samsung Electronicsは5月3日 (英国時間)、英ロンドンでGALAXY Sシリーズの第3世代製品となる「GALAXY S III」を発表した。キャッチフレーズは「Designed for Humans and Inspired by Nature (自然からインスピレーションを受けた、使う人のためのデザイン)」。4.8型の大きなディスプレーを備えるが、8.6ミリと薄いため持ちやすく、またクアッドコアCPUの高い処理性能を活かして、音声操作などユーザーがスマートフォンと自然にインタラクトするための機能を充実させている。3Gモデルが5月29日に欧州で発売になり、モバイルコミュニケーション担当プレジデントのJK Shin氏によると今夏に日本、米国、韓国などで4G LTEモデルが登場する。
ディスプレイは4.8型のHD Super AMOLED (1280×720)、クアッドコアCPUを搭載する。本体ストレージは16GBまたは32GB (64GBモデルも登場予定)で、microSDカード(最大64GB)を用いた拡張が可能。対応する通信方式はGSM/ GPRS/ EDGE (850/900/1800/1900 MHz)、HSPA+(850/900/1900/2100 MHz)、LTEなど。カメラは背面のメインカメラが8メガピクセル、フロンカメラは1.9メガピクセル。Wi-Fi a/b/g/n、Bluetooth 4.0(LE)、NFC、GPS/GLONASSなどを装備。加速度(Accelerometer)センサー、RGBライトセンサー、デジタルコンパス、近接センサー、Gyro、バロメーターなどを備える。内蔵バッテリーの容量は2100mAh。本体サイズは136.6×70.6×8.6ミリで、重さが133グラム。OSはAndroid 4.0 (Ice Cream Sandwich)だ。
GALAXY S III | GALAXY NEXUS | GALAXY S II | |
ディスプレイ | 4.8型HD Super AMOLED | 4.7型HD Super AMOLED | 4.3型SUPER AMOLED Plus |
画面解像度 | 1280x720 | 1280x720 | 800×480 |
CPU | クアッドコア | デュアルコア | デュアルコア |
カメラ | リア:8メガ、フロント:1.9メガ | リア:5メガ、フロント:1.3メガ | リア:8メガ、フロント:2メガ |
バッテリー容量 | 2100mAh | 1750mAh | 1650mAh |
サイズ | 136.6×70.6×8.6ミリ | 136×68×8.8ミリ | 125.3×66.1×8.49ミリ |
重量 | 133グラム | 135グラム | 116グラム |
「S Voice」という自然言語のユーザーインタフェースを採用しており、スリープ解除からアプリの起動や各種コマンドまで幅広く、話しかけながらGALAXY S IIIをコントロールすることが可能。対応言語は、英語 (英・米)、イタリア語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語など。またGALAXY S IIIがユーザーの動きを把握して、最適な振る舞いを行ってくれる。例えば、テキストメッセージのやり取りがもどかしくなって相手に電話をかけようと思った場合、デバイスを耳にあてるだけでメッセージアプリが電話アプリに切り替わる (Direct Call)。他にも「Smart stay」という機能がユーザーの目の動きからユーザーの状態を判断し、ディスプレイの明るさを自動的に調節する。例えば電子書籍やWebページでユーザーの目が文字を追っていれば、読みやすい明るさを保ち、目の動きが検知されなければ、明るさを落として節電し、さらにスリープへと移る。「ユーザーと共に起きてスリープするデバイス」なのだという。
共有機能も充実している。Adroid Beamを拡張した「S Beam」というNFCベースのファイル共有機能を備えており、GALAXY S III同士をかざすことで、1GBの動画データを3分以内で、10MBの音楽データを2秒以内で転送できるそうだ。「Buddy photo share」という機能を使えば、顔認識機能が写真に写っている人を判別するので、それらの友達と簡単に写真を共有できる。またGALAXY S III内のコンテンツをワイアレスでテレビ画面などにストリーミングする「AllShare Cast」という機能も備える。