インテルは4月29日、第3世代Intel Coreプロセッサの販売開始に合わせ、ベルサール秋葉原で「Intel Technology Day in Akiba 2012」を開催した。会場では第3世代Intel Coreプロセッサ搭載製品やインテル製マザーボードが一挙に展示。秋葉原にある各パーツショップを巡るスタンプラリーと福引が行われた。

「Intel Technology Day in Akiba」は、同社の新CPUの発売に合わせて開催される恒例のイベント。同日の深夜0時より第3世代Intel Coreプロセッサの深夜販売が実施され、ユーザーが秋葉原に詰め掛けたが、深夜販売の勢いそのままに会場となったベルサール秋葉原には、多くの参加者で賑わいを見せた。

入り口には第3世代Intel Coreプロセッサで採用された3次元トライゲートを模した展示が

会場ではタワー型PCを中心に第3世代Intel Coreプロセッサ搭載製品を展示。参加者は実際に製品に触れたり、各種ベンチマークテストによって性能を確かめていたようだった。製品展示には、サードウェーブ、マウスコンピューター、Project White、ユニットコム、レバリー、エプソンダイレクト、サイコム、ソフマップ、KOUZIROといったPCベンダが参加した。

各PCベンダの展示の様子

また、4月24日の製品発表会でも披露されたインテル代表取締役社長 吉田和正氏が自作したPCも展示され、注目を集めていた。

壁にはIntel製のマザーボードがずらりと並べられていた。昨年の「Intel Technology Day in Akiba 2011」では、各マザーボードベンダーの製品が一同に展示されていたが、今回は「スペース的な都合」で、Intel製品のみの展示となっていた。

インテル製マザーボードの展示

展示スペースの一角には、Ultrabookの情報を集約したWebサイト「Ultrabooker.jp」を運営するzigsowがUltrabookを展示。展示されていたのは、第2世代Intel Coreプロセッサ搭載製品だったが、こちらにも人だかりができており、Ultrabookに対する関心の高さをうかがわせた。

Ultrabookの展示コーナー。Ultrabookのレビュアーの募集などを行っていた

昼過ぎには吉田氏も会場に訪れ、来場者に挨拶。第3世代Intel Coreプロセッサの特長として、まず「3次元トライゲート・トランジスタ技術の採用」を挙げ、集積度の向上によって「同じ面積のマイクロプロセッサの中に、より多くの機能をいれることができた」とする。グラフィックス機能に関して、吉田氏は「大幅に向上した」と自信を見せた。

インテル代表取締役社長 吉田和正氏

吉田氏自作PCも展示

また、電力不足が懸念されていることに触れ、「第3世代Intel Coreプロセッサは、全体的なパフォーマンスは向上しているが、消費電力は従来よりも20%少ない」とし、省電力性能をアピールした。

「新しい技術に基づいた最新のマイクロプロセッサをぜひ楽しんでもらいたい。従来の製品と比べてその進化を感じてもらいたい」と吉田氏。その後、秋葉原のパーツショップにて実施していたスタンプラリーに参加。10個所すべてを踏破し、新製品発売に沸く秋葉原の熱気を感じているようだった。

スタンプラリーに参加。無事すべてのショップのスタンプを集めていた