SBIホールディングスはこのほど、同社が運営する保険比較サイト「保険の窓口インズウェブ」において実施した車のコストに関する調査結果を発表した。同調査は、3月3日~30日の期間にインターネット上で行われ、1,886人から有効回答を得た。

まず、現在の車の年間維持費(ガソリン代、駐車場代、車検代、保険料など車の所有に伴って発生する費用と定義。以下同)を尋ねたところ、最も多かったのは「10万円超~20万円」で32.6%、次が「20万円超~30万円」の27.8%となり、これら2つの価格帯が全体の約6割を占めた。以下、「30万円超~40万円」が15.0%、「10万円以下」が11.0%、「50万円超~」が6.0%、「40万円超~50万円」が2.2%だった。

一方、理想の維持費については、「10万円以下」が42.9%と圧倒的多数を獲得。次いで「10万円超~20万円」が35.3%、「20万円超~30万円」が14.6%、「30万円超~40万円」が4.1%、「40万円超~50万円」が2.2%、「50万円超~」が0.9%となった。

車の維持費の中で最も割高だと思うものは何かと聞くと、1位は「燃料」で31.7%。以下、2位「税金」25.5%、3位「車検」18.3%、4位「任意保険」10.9%、5位「駐車場」6.8%と続いた。ガソリン価格の高騰が続いていることから、車の利用頻度が高い人ほどその影響を多く受けていると見られる。

車の維持費の中で、最も割高だと思うものは何ですか。

仮に収入金額が変わらないまま、車の維持費が倍になるとしたら、車をどうするかとの質問に対しては、全体では「持ち続ける」が52.6%、「手放す」は39.2%となった。しかし、車以外の交通機関の発達している東京都とそれ以外の都市を比較したところ、東京都においては「持ち続ける」が40.1%、「手放す」が50.3%と逆転し、手放す選択をする人が半数に上った。

車を持ち続ける理由としては、「交通機関がそれほど充実していないので車は生活必需品、もはやインフラの一部」(宮城県・60代・女性)など、生活の足としての機能を重視しているコメントが多く見られた。一方、東京在住で「手放す」を選んだ場合には、「週末しか利用しないし、なくても生活できる」(東京都・30代・男性)など、深夜まである程度交通機関が動いていることが「選択の後押しをしていると考えられる」と同社は推察している。

5月から新エコカー減税制度が施行される。新制度では、従来の電気自動車・プラグインハイブリッド車など、環境にやさしい自動車の税制優遇(自動車税・重量税・取得税)に加え、燃費性能の優れた軽自動車も対象となる。

そこで、同調査でエコカー減税・エコカー補助金制度を知っているかと聞いてみたところ、「なんとなく知っている」は58.4%、「制度名のみ知っている」は26.9%、「詳しく知っている」は11.9%となった一方、「知らない」は2.8%にとどまり、同制度の知名度自体はかなり浸透していることが分かった。

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