俳優の水谷豊、女優の安田成美らが28日、東京・丸の内TOEIで行われた映画『HOME 愛しの座敷わらし』の初日舞台あいさつに出席した。

左から、草笛光子、濱田龍臣、水谷豊、安田成美、橋本愛、和泉聖治監督 拡大画像を見る

映画『HOME 愛しの座敷わらし』は、荻原浩の同名小説(朝日文庫刊)が原作のホームドラマで、東北・岩手の田舎町を舞台に、家族の絆の再生を描く。食品メーカーに勤める父・晃一(水谷)の左遷で、東京から岩手へ引っ越してきた高橋一家は、"座敷わらし"がいる古民家に住むことになる。慣れない田舎暮らしでギクシャクしてしまった一家は、一風変わった同居人との共同生活で本当に大切なものに気づいていく――というストーリーで、映画は全国公開中。

舞台あいさつには、水谷、安田のほかキャストの濱田龍臣、橋本愛、草笛光子と和泉聖治監督が出席し、和泉監督は「岩手の大自然と家族の姿を観て、豊かな気持ちになってくれれば」とPR。現在、24都道府県を巡るキャンペーンで"長期出張中"の水谷は「残忍なスケジュールです」と苦笑いしながらも、「東北でみなさんの明るい顔が見れて良かった。いい映画なので苦労はありません」と気合を入れ、「映画を見て一日幸せな気持ちになってくれれば、家族一同嬉しいことはありません」とあいさつした。

念願のホームドラマ出演だったという水谷は「何を話したか全然覚えてないんですけど、“高橋家”が集まると、ずっとみんなで笑ってましたね」と撮影を振り返ると、妻役を演じた安田も「水谷さんがお父さんをどう演じられるか楽しみでしたが、すごく自然だった。愛ちゃんも龍臣くんも前から知っているような面白い家族でしたね」とニッコリ。また、高橋家の長女を演じた橋本は、弟役の濱田について「龍臣くんは年下ですけど、この世界では先輩だしどうしよう? って緊張してました。でも、中身はただの小学5年生で、安心してしゃべれたし遊んでくれた」と明かして笑わせていた。