ペットとの暮らしは抜け毛やホコリとの闘い
愛嬌(あいきょう)のある容姿、かわいらしい性格……ペットの存在は日々の生活をより楽しくしてくれますが、避けて通れないものがこまめな「お掃除」。わが家では2匹の猫と暮らしているので、毎日の抜け毛はもちろんのこと、猫トイレの砂からホコリがたったり、猫の足についてくるトイレ砂が転がっていたり、すぐに床はホコリやゴミだらけ。つめとぎのカスも散らばります。
おまけに猫は2匹とも長毛腫。長い毛が毎日ごっそり抜けます。掃除機をかけても床がうっすらと汚れたままなので、ストレスがたまり放題。追い打ちをかけるように掃除直後に限って取っ組み合いの大ゲンカや運動会を繰り広げる猫たち。猫は可愛いけれど、家をきれいに保つのは難しく、ストレスを感じていました。
あと気になるのは、誰かが遊びに来るとき。幸い、わが家には猫の毛でアレルギー症状が出る人はいませんが、アレルギーのお客さまを招くときには、毛が一本でも落ちていてはならないと気を遣います。
そこで、長年使い続けていた掃除機の故障を機に「DC36ダイソン カーボンファイバーモーターヘッド」を購入してみました。サイクロン式は、何しろ吸引力が変わらない掃除機で定評があります。掃除機をかけた後に残る「いまいち感」も吸い取ってくれそうだと思ったのです。
まずは、いつも猫の居場所となっていて最も汚れやすく、そしてどの部屋より清潔な空間であってほしいリビングでスイッチを入れてみました。
すると、ヘッド部分がフローリングの床にぴったり張り付き、しっかりとホコリを吸い込んでいる感触です。これは商品名にもなっているカーボンファイバーの働き。ヘッド部分に搭載されたカーボンファイバー素材のブラシがフローリングのホコリをしっかり吸い上げ、また、静電気も防いでいます。
床の表面をなでるのでなく、吸い付くようにフィットするのは、この機能のおかげだったのですね。吸引力も期待通りで、パワフルに吸い込みます。吸い取ったゴミが見えるのも達成感を感じます。
小回りがきくので、持ち運びは最低限でOK
ところで、掃除中はしばしば本体を持ち上げて移動しなければならないものです。実は、「ダイソンの掃除機なのだから、重いかな?」と不安に思っていました。
使ってみて再び驚いたのが、しなやかな動きで私についてきてくれる本体。球状のボディーが360度回転するボールテクノロジーを搭載し、私の動きに合わせ自在に方向を変えてくれます。本体が自由に回転できるだけでなく、本体とホースの結合部にスプリングが入っていて衝撃を緩和し、左右に柔軟に動く仕組み。
今までは夢中になって掃除機をかけていると、本体がホースに引っ張られ鈍く激しく動いて家具やドアにぶつかったり、ひどいときはひっくり返ったりしました。自在に動き、かつ重心も重いので動きはとてもスムーズです。
ヘッド部分が小さいこともあり、かなり「小回りがきく」印象。狭くて物の多いわが家でも、障害物を気にせず掃除できるし、持ち上げて移動する機会が減ったのは嬉しい! 確かに少々重いのですが、大きさがコンパクトであること、ホースとヘッドの動きがしなやかであるため、持ち運ぶときの重さも気になりません。猫の毛がたまりやすいのに掃除機がかけにくかった狭い階段も、これなら気軽にかけることができます。
また、本体がコンパクトなこともあり、キッチンのデッドスペースに収納することができました。すぐに猫毛だらけになるわが家では、取り出しやすければ掃除機がけのハードルも下がります。来客がない日は、このままキッチンに置いていてもいいかも。
寝具やすき間もすっきり、ストレスの少ない掃除が実現
付属品で便利なのが、布製の寝具にも掃除機をかけることができるふとんツールです。猫はソファやクッションに寝転ぶのが大好き。あとで見てみると毛がびっしりついているのは日常茶飯事です。毛がついたまま洗濯すれば洗濯機が壊れてしまうし、うっかりその場所に誰かが座れば洋服も毛だらけになるという悲劇が…。
そこでクッションにふとんツールを使ってみたところ、布は吸わずにちゃんと毛だけ吸い込んでいます! 床だけでなく、ファブリックもきれいだと、きちんと空間を整えた印象。アレルギー対策にも有効です。
それからもう一つ使い勝手が高かったツールが、フレキシブルすき間ノズル。わが家の床はほとんどフローリングなので、一度床の上に落ちた猫の毛やホコリは、人や空気の流れで移動して、部屋の隅や家具との間にたまっていたりします。フレキシブルすき間ノズルは長く伸び、曲がるノズルなので、狭いすき間にも入り込み、ホコリを吸い込んでくれます。
ただ、唯一気になったのが、運転音。「全力で吸い取ってます!」という大きな音がします。わが家の2匹の猫のうち1匹は臆病(おくびょう)で小心者。
一度掃除機の音を聞いたら、掃除機をかけようとするだけでほかの部屋に逃げ込むようになりました。猫を怖がらせたくはなかったので、これは残念です。
とはいえ、道具を変えることで、掃除はしやすくなり、ストレスも減る。そんなことを教えてくれたこの掃除機は、ペットとの生活に欠かせないアイテムとなりました。
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