今更ながらSkypeをご存じだろうか。世界中だれとでもSkypeユーザー同士であれば無料でビデオ通話やインスタントメッセージのやりとりが行える。月額プランやプリペイド料金を支払えば、携帯電話や固定電話との通話も可能だ。遠距離にいる相手とFace to Faceでリアルタイムコミュニケーションを図ることができる。遠く離れた地にいる家族との何気ない会話、ビジネスにおける真剣なミーティング。世界中どことでもつながるインターネットを使い、リアルタイムな映像コミュニケーションを交わすことができるのだ。
思えば、筆者がインターネットに触れたのは1995年頃。テキストベースのチャットを用いて相手と会話できることにとてつもない未来を感じた。当時は、PCを所有するユーザーはいまほどではなく、両親や親友たちにこの面白さを伝えられなかった歯がゆさが今でも思い出される。今やPCは一家に一台から一人に一台の時代。ウェブカメラを使って故郷に住む両親に部屋の様子を伝えることもできるし、最近買ったお気に入りの商品を自慢することもできる。
Skypeブログには、このような利用シーンの話をはじめ、機能のアップデートなど多彩な話題がアクティブにポストされている。教育関係での利用シーン、クリスマスや新年など家族を交わす利用、ソーシャルネットワークとの連携術などリアルタイムな映像コミュニケーション活用術を垣間見ることができる。最近では、Skypeの全世界同時接続数が4,000万人に達したこと、Windows Phone版のSkype「Skype for Windows Phone」が正式版に至り、公開されたことなど、Skypeに関する最新の情報を提供してくれている。
3月にはSkypeを使った「ベストカップル」、「ベストフレンド」と題したエピソードを発表している。応募されたストーリーの中から選ばれたベスト・ストーリー受賞者は、2万円相当のディナーチケット、30名には「世界中どこでもプラン」1カ月分がプレゼントされるというものだ。
「ベストカップル」賞を受賞した高橋寛弥さんは、2005年にタイで出会った彼女と遠距離コミュニケーションの手段として無料のSkypeを活用、有料の「世界中どこでもプラン」に切り替えていつでもどこでもコミュニケーションをとれるようにし、5年後に無事国際結婚にいたったという。現在は、日本に在住するお二人だが、タイの家族とのコミュニケーションにはSkypeを活用しているとのことだ。
「ベストフレンド」賞には中国語学校で知り合った「遠距離女子会」5人組のエピソード。学校での仲良し5人の女子は、定期的に女子会を開いていたほど仲のよい5人組。ひとりが中国で働くことになり、女子会はいつもと異なる雰囲気に。ある日残されたメンバーのひとりが、「スペシャルゲストを招いた」と言って部屋に3人を迎えると1台のPCとSkype。そこに現れたのは、中国へ旅立った仲間。「仕事は慣れた?」「食べ物は?」「かっこいい人いる?」といつもの女子会が戻ってきたというエピソード。
「ベストファミリー」受賞エピソードには、昭和初期生まれの両親と留学する孫世代まで、正月や誕生日にSkypeを使ってコミュニケーションをとる家族の逸話。おせち料理やケーキを食べながらモニター越しに家族の団らんを構築している話が選出された。
日本マイクロソフト社屋内で行われた表彰式では、日本マイクロソフト スカイプディビジョン マーケットディベロップメント シニアマネージャーの岩田真一氏から表彰状と副賞の授与が行われた。「ベストカップル」賞を受賞した高橋寛弥さんからは、Skypeブログを定期的にRSSフィードで読んでいて、今回の募集を知り応募。タイではSkypeブランドが相当浸透しており、今回の受賞の報告を聞いた奥さんは、ことのほか喜んでいたことや、2時間の時差があるタイとの間では、Skypeを使い日本とタイで2回新年を味わえる感覚になることなど、国際的にSkypeを使いこなすユーザーならではのエピソードも披露された。