エルムス動物医療センターは、全国の20代から60代までの現在犬を飼っている男女9,142名、及び現在犬を飼っていない男女400名を対象に、「犬の椎間板ヘルニア」に関するインターネット調査を実施した。
現在犬を飼っている人の3人に1人が、犬の椎間板ヘルニアを「知らない」
現在犬を飼っている人のうち、犬が椎間板ヘルニアを発症することを知らない人の割合は33.4%となり、3人に1人が病気の存在を認知していないことが明らかになった。現在犬を飼っていない人では、7割以上が犬が椎間板ヘルニアを発症する事実を知らないという結果に。
ミニチュア・ダックスフンドの約25%が、ヘルニアを発症もしくはその疑いを経験
犬種別の椎間板ヘルニアの発症及び疑いの経験率は、ミニチュア・ダックスフンドが25.0%と、犬全体の3倍以上の数値となっている。一般社団法人・ペットフード協会の調べでは、2011年1月時点でミニチュア・ダックスフンドは国内飼育頭数トップの人気犬種だが、他と比べ椎間板ヘルニアを発症しやすいことがわかる。
高度画像検査の利用率はCT で11%、MRI で6%
椎間板ヘルニアを発症もしくはその疑いを診断された犬の飼い主100名に、診断における検査方法について訊いたところ、触診・82%、レントゲン・70%、CT・11%、MRI・6%と、簡易な検査が大半を占め、正確な診断に不可欠な高度な画像検査データを用いる割合が非常に少ないことがうかがえる。
同センターの早田明院長は、「『犬の椎間板ヘルニア』は突発的でかつ進行が早いため、発見と治療が遅れると、麻痺が残ったり、歩けなくなったり、最悪の場合は命の危険すら伴う病気です。早期発見・早期治療のために、少しでもペットの様子がおかしいと感じたら病院に連れて行くのを心掛けることです」と話している。
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